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スイスだけでなく、大陸に通じる国際交通ルールだと聞いてさらに驚いたのが、この右側優先ルール。

 

まず、幹線道路を右側通行で直進しているとしよう。右の側道から出てきた車に道を譲らなければならないというものだ。同時に、幹線道路に出る車は左から直進車が来ても、そのまま右左折してもいい、というルールだ。

危険極まりない、と思った。

 

 
「優先権を行使せよ」

と、言われましても・・・。

 

だが、しばらく運転していて、気づいたのはスイス人とフランス人の持つ独特の法意識と権利意識。権利あるんだから、と言って空気を読まずに権利行使する姿を目にすると、さもありなんと納得しつつある今日この頃。

 

こういうルールがあるから、道を譲らなくてはらない、という考え方にはならないらしい。この法源については在スイス20年の英国人弁護士から聞いたこと。

 

「英国ならこのルールを適用する必要はないだろう。ええと、英国は左側通行だから、右から来る車が優先になるのかな。ラウンドアバウト(ロータリー)でも同じことだから、判り易い。でも、大陸は違うのさ。そんな細かいことまで規定しないとかえって事故が起こると考えられているのさ」

 

つまり、在スイス英国人に言わせれば、右側から出てくる車は直進車に道を譲って貰えなくても、権利として幹線道路に侵入できるのだから、交通マナーのような高尚な意識は欠如していてもいいということらしい。しかも慣れてくると、この方が安全性が高いということらしい。

 

もちろん、この優先道路の対象外となる道路も多い。それでも、側道からの停止線の位置がかなり幹線道路に食い込んで感じる。いや、実際に幹線道路にカットインしているのだ。お陰で、側道者からは幹線道路の左右を確認し易い。幹線道路はその侵入具合にドキリとしながら直進することになる。

 


なんだかよく判らない標識もある。

もう何度か目の前にしたことだが、直進車と側道車とが道を譲り合う場面はいつも興味深い。拙の車に同乗していた英国人は言った。

 

「あれは譲り合っているんじゃなくて、権利を主張しあっているんだよ」

 

その後、その2台は大きな音を立てて、拙の行く手を20分間ほど遮ることになった。ナンバープレートを見るとスイス車とフランス車だった。道を譲られても、譲っても後続車に追突されるリスクは変わらないんだよなあ。

 

 



ラウンド・アバウトもアンチ・クロックワイズ。

なんだか、スピードが乗らないんだよなあ。気のせいか?

そういや、プールでも同じ向きで泳ぐなあ。歩行者は左側なのに。

これが「優先道路」の標識。
こちら側にこれがあれば、こちらの直進が優先。



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