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とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
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フランス文化圏では、ベトナム料理が美味い。

その理由は特に説わない。

拙は三菱重工が作った戦車のお陰で育ったが、それがベトナム戦争で使われていることを知った12才の時は、悪阻を覚えるほどの衝撃を受けた。

そんな話をベトナム人にすると、「そういう考えを持っている日本人が有難い」と言ってくれたので、少しだけ心が救われたような気分になった。

「でもね、フランスや英国では本当のベトナム料理は食べられないね」

そのベトナム人は続ける。

「じゃあ、たとえばここで本当の和食は食べられますか。それと同じことです」

おいしいものも悲しい歴史を背負っているんだな。




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時々食事に困る。

小腹が空いたが、時間もないし、金も使いたくない。

そんなとき、日本なら立ち食いソバ、コンビニ、カレースタンドに目が行くのだが、スタバのようなカフェには決して目が向かない。

でも、Mの看板は目に入る。

バーガーもシェイクも好きではないが、フライドポテトだけは最初の3口目まではウマイと思ふ。

仕事でローザンヌを彷徨っていたときに、

仕方なくフライドポテトを購入することにした。

買う時に辞書を持っていなかった。

なんと注文すればいいのだろうか?

フレンチフライ?チップス?

ファーストフードの注文に慣れないオジサンは、最前列でまだ悩んでいる。

こういうときに「もたつく権利」が欲しいと思う。

メニューには、friteとpommes de terreとある。

どう違うの?と聞いたところで、英語を受け付けない店員。

たぶん、後者がポテトフライだろうと注文。

「550円です」

げ、高い! 何かの間違いでは?

「550円です!」

動じない店員。 物価の高さはどうしようもない。

「しばらくお待ちください」

え?なんで?? あそこに出来てんじゃん。

そうか、新鮮なものを作ってくれるのか。

出てきたものは、確かに新鮮だったが、皮付きポテトを太く縦切りにしたもの。

味はしょっぱい。しかも、スパイスが効いている。

水を豪飲してお腹いっぱい。

フレンチ・フライはfriteだったのか。

でも、当時は発音が判らず惨敗。

くっ〇ー、フランス語め。



後日、英語の話せる店員に、うっかりと「Chipsください」と注文。

すると、出てきたのはまたしても皮付きポテトだった。

意外な表情の拙に向かって、店員は言う。

You said Chips,OK?

OK,OK. This is chips for you.

アメリカではチップスと言って、バカにされたことがある。

それは全英を敵に回すような発言だから止めたほうがいいよ、と冗談ぽく示唆。

因みに、M社で世界共通のストリングタイプのフレンチフライはフランス語圏ではフリテと呼ぶらしい。

スイスで、フレンチ・フライはまだ一度も食べてない。

まあ、食べたいとも思わないんだけどね。






普段はどうしても和食、中華などアジア系の食事になってしまう。

しかし、食材はなかなか揃わない。

ゴマダレの料理を食べたいと思っては、すり鉢でゴマをゴシゴシ擦っていたが、量販店ミグロでこれを発見。英国ではtahiniという名前だけど、フランス語圏ではtahina 元の言語は知らない。




量販店ミグロのケーキ材料コーナーで膨らし粉を探していたら、意外なものを発見。agar agarとは寒天である。越南あたりの南方言語をそのままスイスでも使っている。3サシェット入り1パックで80円は安い。これでゼラチンの代用になるし、食物繊維がたくさん摂れる。



極めつけはこれ。Umebosis、梅干酢と読ませるらしい。この酢でドレッシングを作ったり、昆布茶に混ぜて、梅昆布茶を楽しんでいる。但し、ドレッシングにごま油を混ぜると梅の風味が消えるので要注意。この酢は健康食品店で。



ソースカツ丼を作ってみた。カツはオーブンで焼く冷凍物。表面はあまりカリカリにはならないけど、なんとか妥協の範囲。カツ二枚の大盛丼は食べきれず。もう若くないな。 



これが、ミグロのバジェット商品、ポークカツの冷凍もの。カツカレーに使っても好評でやんした。次回は卵とじのカツ丼に挑戦する予定。



さて、今晩は何食べようかな。






「おいしいなんて幻想に過ぎない。恋愛と同じで思い込みを正当化し、自分を納得させているだけだ」

在外邦人の悲しい性のひとつと言えば、食に対する気持ちをこうして押し殺してしまうことではないだろうか。

もちろん、面倒臭いというのもある。

日本に行けば、どの居酒屋でも、定食屋でも注文さえすれば、タダみたいな料金でサバ味噌煮とか、塩焼きが食べられる。一時帰国して、海外の拠点に戻ると、その反動がある。「さあ、飯でも」と思った途端に萎えた気分になる。自分で時間を掛けて作るか、高額な塩焼きになったりする。すると、逃避行為としての幻想が始まるのだ。

拙の場合、特に青魚が恋しくなる。

それに、醤油と大根と白飯は必須アイテム。

昨日の昼は拙の身体に悪い筈の鰯を購入して、昼ごはんに当てた。

一昨日の嵐とは打って変わっての大快晴。

鰯雲を見つけるなり、思いついたのは七輪焼き。

それなら家の中を臭くさせることもない。

10Fにある拙宅ベランダに設置された小さなBBQセット。

開けてみると、前任者の残した汚れがこびりついている。




青魚衝動に駆られている拙はこれくらいのことではへこたれない。昨年の夏以来と思われる汚れを何とか落として、塩を降った鰯を並べる。鰯たちの末期の景色はジュラ山脈である。


焼いた後は、モンブラン側のテーブルに座り、大噴水ジェットを観ながら、大根おろしと醤油で鰯を骨まで頂く。それにしても小さい鰯だなあ。






スイスという内陸国に海の鮮魚を運ぶために生じるフードマイレージ。温暖化が進み、生態系が乱れ、鰯の生息にも影響しているので、鰯自体が採れなくなり、こんな小さいものしかマーケットに出回らないことになる。などと考えては、蚊帳の内側に居ることを痛感する。それでも鰯は美味かったので、造物主に感謝。だが、罪悪感はないな。




世界機関の食堂(カンティーン)では10フラン(約1000円)ほどでメインミールが食べられる。

 

国際赤十字社本部のカンティーンは改装が開始されるまで、一般人の出入りは自由。国連は厳重なセキュリティチェックを受け、職員と一緒であれば、カンティーンに入れる。どちらも凄く美味いわけでもないのに、たまたま行った日のメニューと選択に恵まれた。

 

赤十字ではミックスミートとクスクスのディッシュ。国連では豚のスペアリブ。それぞれがとても美味だった。スペアリブのソースには赤味噌が混じっているように思えたが、そんな高価(外国ではCIF価格)なもの使うわけないね。最近、自宅では魚ばかり食べているから肉汁が美味く思えた。

 

在ジュネーブ世界機関の社員食堂めぐり。用がないと入れないから現段階では企画倒れ。国連は多機能、多事務所だからカンティーンも多い。今までに世界で一番良いと思ったカンティーンは市谷の防衛庁。今は防衛省だから、もっと良くなってんのかな。カツの衣が薄くなったとか。国会図書館はまあまあ。味付けが安定しないのはどうもね。30年前の京都大学も良かったが、当時の東大に勝てる学食はなかった。修学旅行の自由時間に立命、同志社、京大に行って、志望校の決め手になったのはやはり学食。だって、どの大学に入っても同じ勉強するけど、4年間おいしいものの安定供給がないとあきませんわ。でも、カンティーンの食事でどの機関に入るかを決めるヒトはいないだろうね。イギリスはどのカンティーンに行っても不味かったなあ。お陰でソーホーの中華通になってしまった。

 

今後の目標は、ITU WIPO WHO WTO…、どこにも一応知り合いはいるが、こんなことを書いていたら叱られそうだ。国連のYさんごめんなさい。でも、スペアリブよりもおいしいものをご馳走しますから、許して。

 

あ、そうだ。スイス国際学校の食堂めぐりってのも出来るかな。

懲りない奴?

 

 

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