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とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
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25日は予定通りレマン湖北に住む縁戚の家でクリスマスデナー。

英国本来のクリスマスであれば、


朝9時ごろにディナー会場となる親類の家に集合。その家のクリスマスツリーの下に貰ったプレゼントのすべてを置く。この時点でプレゼントは開封されていない。
朝10時、近くの教会でミサ、
11時までに解散、
帰宅してディナーの準備、
13時ごろクリスマスディナー、
スターターは海老もの多し、
メインはロースト多し、
デザートは2~3種類、
満腹になったところでプレゼント交換。プレゼントにはすべて宛名がついている。配るのは最年少の仕事。

スイスも似たようなもののようだ。

しかし、今回教会の行程は省かれた。ここが一番大事なんじゃないの、と問うと、皆「えへへ」と苦笑ぎみ。日曜学校で子供たちにキリストの教えを説く妻の両親もそれは仕方ないことだと言う。英国でもスイスでも神様は瀕死の状態だ。なぜなら、人間あっての神であり、人間なくしては神は存在しないというのが持論。信仰するものが絶えれば、その神も死ぬことは文化人類学や歴史の中でいくらでも事例がある。例えば、民族の滅亡は彼らの宗教や文化の終焉を意味するでしょ。イースター島を例にすれば判り易いかな。

我ら家族もフランス語では意味不明の牧師のpreachを聞くつもりはない。ということと、ジュネーブ市内の英国系教会に行ってたら、招いてくれた妻叔父夫婦に迷惑がかかるということで、ミサをスキップしてしまった。

拙は拙で、この機会を毎年楽しみにしている。牧師と語ることが出来るし、社会の傾向性を掴むことも出来るからだ。若くても、インテリでも信心深いヒトたちはたくさん居る。しかし、そんな彼らも友人たちを教会に導こうとか、得度しようとはしない。今、神の領域に触れることの出来る人たちは自ら考えることの出来る才人たちであるような気もしている今日この頃。

ともあれ、今年は教会に行くのを諦め、妻叔父のGF宅に向かう。妻叔父Tは60歳で2人目の妻と4人目の子供をこさえた猛者、いや色男。彼の3人の息子は26歳B、24歳D、22歳Jで皆イケ面で、好人格者たち。拙は10年ぶりの再会。Jはバーミンガム出身の元気なGFを随伴。TのGFであるKはスイス人。拙よりもだいぶ若い。やっぱ、Tは色男か。Kはフランス語、ドイツ語、英語、フラマン語を話し、ある専門職で博士号を持つ才女。その母上も見えていて、スウェーデン語、ギリシア語、スペイン語まで話すだけでなく、高名な彫刻家。拙妻は日本語、ドイツ語、フランス語、もちろん英語の4カ国語。Kの叔父叔母も参加し、彼らは英語とフランス語が少し話せるスイスジャーマン。ディナーの会話は日、英、仏、独の4カ国語が入り乱れる。

かつて、タモリの四ヶ国語マージャンというネタがあった。端からみれば、我々の集いはあんな風に見えるのだろうか。でも、あのネタのように「チョンボ」という一言でケンカが始まるわけではない。我々の集いではお互いのコミュニケに助け舟を出し合うという構図だった。あんなネタを30年以上前に思いついたタモリは天才に違いないが、実際に「私的な」クリスマスで四ヶ国語コミュニケを経験してみるとは思いも寄らなかった。

帰宅したのは午後10時ごろ。しかし、どうも周囲が暗い。そういえば、「明日から南の島だ」という隣人が多かった。そう、スイス人のもうひとつのクリスマススタイルは、住居はスイスだけど、年に10回以上3週間程度の海外旅行をするというもの。スイス人はスイスに在らず。

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