忍者ブログ
とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
[114]  [113]  [112]  [111]  [110]  [109]  [108]  [107]  [106]  [105]  [104
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


この暗さは物理的な暗さである。

ヒトが居ないのだから、クリスマスの飾りもほとんどなく、

冷えた家が並んでいる。

昨日述べたように、近所のスイス人は海外旅行に行ってしまったのだ。

スキーや温泉を求めてジュネーブからスイスに入る人々も少なくないのだが、

国外に出るヒトはもっと多いのだろう。

しかし、空港は意外にごった返していない。

いつも閑散としている。

昨年の今頃、スキーに来た英国の王室一家はジュネーブ空港のカフェで長い時間を過ごしたそうだ。

雪で迎車が遅れたので、2,3時間カフェで茶をすすっていたそうだが、その間誰も彼らが王室だとは気づかなかったそうだ。もちろん、遠巻きにした警護もついているけれど、一般人が近寄れないわけではない。この話はたまたま空港に居た知人から聞いた話だ。知人は仕事柄王室のメンバーと面識があったので、挨拶を交わしたとのこと。ロンドンもそうだが、ジュネーブも自由な街。セレブがスイスに住みたくなる理由もわかる。教育は英国、老後はスイスみたいな。でも、日本のセレブはフランス語はおろか、英語できないヒトが多いからやっぱ移住は難しいんだろうな。スイスで暮らせるほど儲けているかどうかも疑問だしね。老後の永住査証には日本円なら10桁以上の数字の並ぶ通帳が必要だとか?これはちとウソくさいが、まんざらウソでもない。

空港の話に戻ると、

ジュネーブは長距離便が少ないので、ロンドンやベルリンなどどこかのハブ空港にトランジットしたり、パリまで車で行ってしまう家族も居る。彼らの行き先は大概が南の島。スキーの嫌いなスイス人とは、キムチの嫌いな韓国人、味噌汁の嫌いな日本人と同じような印象を受ける。しかし、そういうヒトたちは意外に多いと思う。たこ焼きの嫌いな大阪人に会ったときは嬉しかったが、彼の周囲では珍しくないとのことだった。拙も粉モンは少しでいい。 あ、また脱線。

クリスマス前になって突然近所のスイス人が愛想よくなったのだが、それはこの海外脱出と関係がある。

拙宅はわざわざ子供たちを英国から呼び寄せて、任テンドー・Wiiを購入したり、娘に受験勉強をさせたり、適度な散歩をしてこのクリスマスを過ごしている。お招きも多い。息子の怪我が完治してないから、スキーどころではないのだ。行くのなら、ジュネーブから日帰りも出来ると近所の連中が勧めていたのだが、それには理由があった。

「2週間、カリブに行くのだけど、この子の預かり手がいなくて・・・」

先日、人様の子供を6時間預かったことを覚えておられるだろうか。両親から礼の言葉は貰ったものの、いまだに謝礼さえ貰っていない。おそらく、彼らには自宅で仕事をしている拙がよほど暇に見えるのだろう。これだから、時間通りにしか働かない人々やフリーランスという仕事を理解しない輩には困る。拙はお陰でその6時間を取り戻すためにその夜は徹夜し、2日間の睡眠時間は4時間だった。拙がどうであれ、こちらが請求しない限り、彼らにはみかん一個はおろか、拙に何も支払う気がないらしい。そういうのは非常識というものだ。娘の安全を守ってもらって、有難うという気持ちを「深く」しないのだろうか。まったくもって、理解不能。因みにこの家族はスイス系ではない。

で、今度は旅行に行くからと、猫だの、犬だのと言ってくるのがスイス人だ。犬猫なら前もってペットホテルに依頼するので、土壇場になってその費用を節約したくなったなどと平気で言うところがスイス人の凄さ。じゃあ、こちらにその分の見返りが来るの?と言っても良いのだろうか。こやつらのエゴイズムは無限だ。

一番最初に頼まれたのは、ギニーピッグだった。

え、どんな豚か?って。

豚ではなくて、こんなねずみです。完全草食性で、神経質で、なかなか慣れなくて、表情の乏しいマヌケ。日本ではモルモットというですか?以前、航空社に居た頃の話。英国側からのキャビンバゲッジに「ギニー・ピッグ」を持ち込みたいという依頼があった。日本側の本社予約コントロールでは英国の英語が判らないので、「どんな豚だ」と大騒ぎになり、ロンドンに居た拙に質問が来たことがある。



こいつらが2匹も家内に居る以上、他に犬猫などの面倒を看られる筈が無い。と、丁重にお断りし、来年の冬は絶対にグレートケイマン島に行くと心の誓いを述べると、近所のスイス人たちは残念そうに帰った。でも、可愛かったなあ、あのジャックラッセル。

来年から毎年グレートケイマン行くぞ、絶対。スキーなどやるものか。やるならダイビングだ。拙は海の男だ。潜って、ウニ採るぞ、食うぞ。


因みに、モルモットたちの食事代はけっこう掛かる。実費請求できるかな。面倒看るのは、けっこう楽しいけど、別れが寂しいかな。



PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
あら、賑やか
頼まれやすいのは牧歌さんのご人徳ではないかと。
それにしても、ベビーシッターの御礼がなしとはひどい話ですね。スイス人は労働時間の感覚というものが、、これ以上書くとしゃれにならない悪口になってしまうのでやめます。笑
TLJG URL 2007/12/27(Thu)10:33:33 編集
Re:あら、賑やか
日に二度も人徳を言われました。光栄やら、考えてしまうやら。
【2007/12/27 11:08】
あきれた!
頼みに来る人ってバカンスに行くだけのお金はあるのだから、ペットホテルくらいのお金は出せるでしょう?それでもってお土産ももってこないなんてひどすぎます。私はそういう失礼な人には実費はちゃんと請求したほうがよいと思いますよ。
自分の子供をバカンスに行くからといって平気で預けられる人の気もしれません。Neglectとして通報されても仕方ないですね、そんな輩は。
Marmite 2007/12/27(Thu)21:35:57 編集
Re:あきれた!
アー、すいません。言葉不足でした。子供を6時間預かったのは、先日12月12日のブログの話です。そういうことをすれば、不信や遺恨を残すとは思わない若い夫婦が理解できないわけです。基本的にいい夫婦なのにとても残念であります。奥さんは豪州人だから、そういうご近所感覚なのかもしれません。
【2007/12/28 03:17】
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[02/01 多田宗太郎]
[12/09 Marmite]
[09/16 Marmite]
[09/09 orange]
[05/16 Marmite]
プロフィール
HN:
牧歌
性別:
男性
職業:
趣味に被る
趣味:
職業に近い
自己紹介:
欧州をうろつく牧歌人。
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
アクセス解析
アクセス解析
忍者ブログ [PR]