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とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
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25日は在スイス日本総領事館の計らいでコンサートが開かれた。

あまり広くない会場は応募した在スイス邦人や日本と関係するスイス人たちで席が埋まった。

招待された妻と拙は、日本人と出会う好機とばかりに参加。

でも、開演前のドリンクスに30分も遅れて到着。

その間、何をしていたかって?

ジュネーブを回遊していました。

道間違えて、一方通行にはまって、しかも道路工事で迂回。

日本総領事館の方々に挨拶し、

ある邦人夫婦と知り合う。

本日から拙ブログの読者になって頂く。



宮川総領事もご挨拶。

オケは弦楽器のみ、

15名のバイオリンとチェロ2名、ヴィオラ2名とあと何だったかな。

あまり興味なかった筈のクラッシックコンサートであったが、

意外と楽しめた。

フルートを演奏する妻もそのクオリティの高さに驚いていた。

どういう素性の演奏者であるかは知らされなかったけど、

数名居た日本人も含めて、

音楽学校や国から選ばれたレベルの演奏者たちであることは間違いない。



8歳の山中果歩ちゃんがピアノを弾いていた。

ハイドンを演奏したこの娘も既に選ばれし演奏者のようだ。

バイオリストたちは2時間立ったままの演奏だったので、

彼らのパートがよく見えて面白かった。

もちろん、曲も楽しかった。



コンサートって聞くだけじゃなくて、見るべきところがたくさんあんのね。

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地図で観ると、

ジュネーブという街はフランスの中をえぐるように食い込んでいる。

だから四面がフランスに囲まれているようにも見える。

スイスという国の特異性と歴史に興味を持つところだが、

その辺の分析にはもう少し時間を掛けたい。

そんな地理的な理由で、用を足すために毎日国境を越える。

と言っても全然大したことではない。

時々検問をしているけど、止められたことはまだ一度も無い。

まだIDが発行されていないので、いつもパスポートを持ち歩いているわけだが、これを提示したことも、なぜこの国に居るのか、ということも説明したことがない。もしかしたら、語学に堪能な警官は意外に少ないのかもしれない。

英語が要求される状況でも、フランス語を押し通すフランス人はかなり多い。

まず、英語を話そうとしない。

こちらが「判らない」と言い続けても、フランス語で語り続ける。

状況が険悪になってくると、人が集まりだす。

と言って、誰も口出しをしないで、にやにやして眺めている。

散々、英仏語で平行線を辿った挙句、

「お前が説明できなくて、お前の責任が問われても俺は知らないからな」

と言うと、突然相手の口から下手糞な英語が出てくる。

こういう状況は、スーパーや建物の入り口である受付や警備員とのやり取りで生じる。

ある巨大スーパーの入り口では、

「リュックサックを受付カウンターに預けてから店内に入れ」

と言われた(ような気がした)

しかし、先の「お出かけセット」記事のように持ち歩きアイテムが多いので、

それは困ると言うと、例によって英仏語間で議論が平行してしまう。

国際常識を働かせるに、これはセキュリティの問題だろう。

和式紳士の拙が盗人に見えるのか、アホめ、と思うものの、

時間もないので、「相判った」とリュックの中身を取り出す。

ポケットは「貴重品」で膨らむ。

警備員を睨みつけながら、

「俺の持っているモノの方が店内で売っているものよりも価値が高いんじゃねえか」

と英語で毒付く。

警備員は両手を上げて、「どうしようもない」という表情をする。

なんだ、英語判ってんじゃねえか。

どうやら、英語を喋らせるにはちょっとした工夫が必要なようだ。




新生活のペンディング事項から始まる。

 

スイスの街Gに移動完了。でも、現居は約3ヶ月間の仮住まい。その間はトラック荷物が来ても、完全な開梱は出来ないので結構不便。それまでは、布団も4人分しかない。子供たちはハーフターム毎に来瑞。今冬、拙宅に5人目が泊まりに来ても凍死覚悟のこと。3月以降は開梱も終えて、体勢が整う筈。…筈。そうなれば、誰が遊びに来ても大丈夫な筈、筈、筈。

 

以下は今後のブログのネタやタイトルになりそうなペンディング事項のリスト。拙はどんなに困難な状況にあっても、喉元を過ぎれば簡単に忘れるので、スイス到着なり備忘録として再開。そして、皆様に再会。

 

「家の使い方」;電話の使い方、暖房システム、ガレージの鍵穴の問題、インターネット接続対策、冷蔵庫のドアと温度、タンブル・ドライヤの不在(要らないけど、リストに出ている)、食器洗浄器の排水。

 

特に、インターネットが気になる。家を管理する担当者が注文どおりにやってくれてなかった。現在は電話回線からアナログモデムを引いて使用中。しかし、2台めにはこのモデムのインストールが不可能。なんだ、これ? 1台限定なのか? 他のPCには複数の接続子を要するのか? 今あるモデムのタイプは1台分の端子のみ。一番簡単で、費用の掛からないソリューションは何なのだろう?

同じ電話回線を分配(スプリット)して、もうひとつ別のモデムを使って無線ランも併用したいと考えている。荷物が届けば、
PCはさらに増える。2台がケーブル(USB、イーサネット、電話回線)しか使えない機種。他2台はワイヤレスと有線との両方が接続可能。家がだだっ広いのに、電話回線は一つしかないので、ワイヤレスは必至だ。つまり、前者2機種と後者2機種のために、「複数接続のケーブルモデム」と「ワイヤレスモデム」の2つを購入しなければならないのか?

 

スイス携帯電話の購入」;連絡用、非常用、受信専用(たぶん)なので最安価で十分。

 

スイスからの安い国際電話」;誰か知らない?でも、ブロードバンド契約しちゃったからなあ。

 

「後続の荷物、フロート生活」;荷物が届くまでの約1ヶ月間は事務所が準備してくれた皿やカットリリー(ナイフ、フォーク)などの生活道具一式を使わせてもらう。と言っても、英人仕様なので、箸、和包丁、味噌汁椀などは自前。昨日は土曜市場でmaigreというスズキに似た魚を買って刺身にして食べた。柳刃でないと皮を引くのが難しい。

 

「来年の引越」;普通なら1月あまりのフロート生活だが、諸事情によって拙宅は来年早々に引っ越すまでの約3ヶ月間がフロートライフになる。現宅と次宅とのそれぞれの家での電話状況とインターネット状況を考慮すると、やはりワイヤレスと線つきとの併用が望まれる。

 

そして、140あまりのダンボール箱を開梱する。たぶん、拙一人で。

 

「地理的位置」;物理的位置は地図で判っても、公共交通の実際などは試してみないことには判らない。で、電車、バス、トラムを使ってみると、日本ほど良くない。8月に視察に来た頃の第一印象と変化なし。自然景観も期待と実際とではかなり異なる。スイスの天気は曇天や花曇が多い気がする。アルプスなどの山脈に囲まれている盆地なだけに、全方位が見渡せることは少ないのかな。

 

「社会的位置」;国連など、世界機構が物理的にも仕事的にも近い。パーテーも多い。社交的と言われるけど、実のところ国際プロトコルは苦手。でも、商売ネタ。ブログネタにもなるかも。

 

「ご近所づきあい」;初日に、2軒離れたオーストラリア人のキャロルが挨拶に来てくれた。旦那は英人で、とてもいい奴。拙の仕事にも関係。これはラッキーな出会い。キャロルはIT技術者。これまたラッキー。拙は寿司でも作ってやるか。

 

「買い物」食材;英国や日本とは食材の種類が異なる。
        馬肉あり。英人は拒否反応。

 チーズはやたらと種類が多いけど高価。

 エメンタルチーズは薄味。日本人向きか?

 チェダーの方が格段に旨い気がする。

薪;暖炉があるんだけど、どこで買うの?

テレビ;あまり観ないだろうけど、どんなの買えばいいの?

スイスのテレビは全世界で使えるから、
        高価でもここで買うしかない。

でも、デジタル変換っていつからだっけ?

 

「水泳」;国境の向こう側で公共プールを見つけた。泳ぐ時はフランス。

  G市内のフィットネス・クラブにはプールがない。
     あっても会員料金が高杉。

 

「車のコンプライアンス」;メーターをキロ表示に戻して、スイスのナンバープレートをつけなくては。

 

「スイスのGP登録」;そういう医療システムに入ることを進められている。でも、診察は英語なんだな。

 

「財布の購入」;スイス・フラン、ユーロ、ポンド、そして円の4つの財布を作るつもり。でも、財布が高価。

 

「床屋の場所と表現」;これから探す。今週末には行かねば。

 

そして、「フランス語」

でも、ずっと棲むわけではないから、学ぶモチベーションが湧いてこない。土曜日の朝市に行くと、半分くらいの人たちはフランス語なまりながら英語が話せた。拙の顔は英語に似合わないのだろうか?「なんか普通に英語ですね」とか、「香港チャイニーズですか」と言われた。香港チャイニーズの場合、英国で教育を受けた場合にのみ英人と同じ話し方になる。野太い声と偉そうな発声ゆえかな。でも、録音された自分の英語は、どう聞いても日本人英語。偽フランス語のパロディはタモリ並に得意なんだけどなあ。

 
そうそう、休み中でもクリックし続けて下さった皆様には感謝します。

 

引越し前というのは、キリが無い。

おまけに問題が発生するので、始末が悪い。

いろいろなことに頭を巡らしているところに、

友人から連絡が入り、思考が停止する。

「また、会おうな。元気でな」

みたいな会話。

あり難いのか?

業者とは白ヤギさんと黒ヤギさんのようなやり取りを続ける。

それらの連絡や、やり取りは、

「あり難い」ものではなく、「あり得ない」なのだ。



そんな英国とも、しばらくお別れ。

次の国ではどんな「常識」が待っているのか。

「あんまり寂しく感じないな」

「もう、寮で落ちついているからだろ」

「そうだね、居場所があるもんね。昔は移る度に寂しくて、移ってからは不安でしょうがなかった。特に、前の家は大き過ぎて最初の日が怖かった」

息子が始めて明かした引越しの心境であります。

子供心に大きなプレッシャと葛藤を抱えていたのに、

この年までよく頑張ってきたな、と思いました。

息子は2歳で初の引越し、5歳、9歳、そして14歳と4回の引越しを経験しています。

神戸生活初日の彼の言葉は、散々楽しんでおきながら、

I want to go home.

一生忘れられぬコトバです。

2歳上の娘は2歳、4歳、7歳、11歳、そして16歳と5回に達しました。

彼らが2歳、4歳の頃の引越しは英語から日本語への引越しでもありました。

当時、拙は我が子らに英語で話していたのです。

神戸という場所柄、英語を話している親子は珍しくなかったでしょうが、

拙は子供たちが関西弁でも良いから日本語を話して欲しいと願っていました。

そして、半年もしないうちに彼らは神戸弁で、妻とコミュニケを取っていました。

娘は当時の母子の会話が日本語であったことを覚えていないそうです。

当時の彼らの姿が鮮明に思い出されるのは、

その自然なやり取りゆえでありましょう。

妻も関西弁に対して柔軟でした。

それから、11年余りを経た今、

我が家は物理的に離散しています。

「あまり寂しくない」と言った息子、

実は、忘れ物に気付いてテキストを送って来ました。

拙は送り届けました。

お互いに涙はないものの、

会えるととても心潤うものであります。



明日以降は、いつブログを再開できるか。

もし、明日もお目に掛かったら御免なさい。




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