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地図で観ると、
ジュネーブという街はフランスの中をえぐるように食い込んでいる。
だから四面がフランスに囲まれているようにも見える。
スイスという国の特異性と歴史に興味を持つところだが、
その辺の分析にはもう少し時間を掛けたい。
そんな地理的な理由で、用を足すために毎日国境を越える。
と言っても全然大したことではない。
時々検問をしているけど、止められたことはまだ一度も無い。
まだIDが発行されていないので、いつもパスポートを持ち歩いているわけだが、これを提示したことも、なぜこの国に居るのか、ということも説明したことがない。もしかしたら、語学に堪能な警官は意外に少ないのかもしれない。
英語が要求される状況でも、フランス語を押し通すフランス人はかなり多い。
まず、英語を話そうとしない。
こちらが「判らない」と言い続けても、フランス語で語り続ける。
状況が険悪になってくると、人が集まりだす。
と言って、誰も口出しをしないで、にやにやして眺めている。
散々、英仏語で平行線を辿った挙句、
「お前が説明できなくて、お前の責任が問われても俺は知らないからな」
と言うと、突然相手の口から下手糞な英語が出てくる。
こういう状況は、スーパーや建物の入り口である受付や警備員とのやり取りで生じる。
ある巨大スーパーの入り口では、
「リュックサックを受付カウンターに預けてから店内に入れ」
と言われた(ような気がした)
しかし、先の「お出かけセット」記事のように持ち歩きアイテムが多いので、
それは困ると言うと、例によって英仏語間で議論が平行してしまう。
国際常識を働かせるに、これはセキュリティの問題だろう。
和式紳士の拙が盗人に見えるのか、アホめ、と思うものの、
時間もないので、「相判った」とリュックの中身を取り出す。
ポケットは「貴重品」で膨らむ。
警備員を睨みつけながら、
「俺の持っているモノの方が店内で売っているものよりも価値が高いんじゃねえか」
と英語で毒付く。
警備員は両手を上げて、「どうしようもない」という表情をする。
なんだ、英語判ってんじゃねえか。
どうやら、英語を喋らせるにはちょっとした工夫が必要なようだ。