とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
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取り返しのつかないことをしてしまった。
身体が冷たくなったことを確認して、包丁を脚の付け根に一突き。
ほうら、血は出ない。
身体から脚をゆっくりと剥がす。
普通なら関節部分はなかなか切れないので出刃かナタを使うところだが、シャープな刺身包丁がこんなに使い易いとは思わなかった。
脚を1本、また1本外して持ち運びし易いように均等に並べる。
並べられた脚は不気味だが、美味そうでもある
生前は八頭身の美女だっただけのことはある。
怒って、口を尖らせるととても可愛らしかった。
もはや、美しい思い出である。
これらの肉塊をコンテナに詰め込み、酸に漬け込めば、
身体は跡形もなくこの世から消滅する。
試しに酸の濃度を確かめる。
ほどよく酸っぱい。
でも、酸っぱいだけではダメだ。
砂糖、みりん、出し汁を合わせてレモンも絞る。
待つべき時間は一昼夜。
しかし、待てなかった。
今晩は来客だと言うのに、
取り返しのつかないことをしてしまった。
なにしろ、酢ダコが美味すぎるのだ。
バラバラになったタコは跡形もなく、拙胃袋へ。
さて、もう一度タコを買いに行くか。
「おじさん、タコ一盃、シルヴプレ」
なんだ、取り返しつくじゃん。
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