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旅行ガイドを見たら、スイスは10月から4月までが冬だそうな。
エゲレスで冬を感じるのは11月から3月までだから、それでも長いと思っていた。
でも、母が子供の頃、つまり1930年代なんてのは、雪国秋田では最低4ヶ月間雪に閉ざされていたことを思うと、冬を長いと感じるかどうかは地域差なんだな、と妙な諦めがついたりする。
その諦めの期間が終わり、5月10日はジュネーブのソフトボールリーグが開幕した。
拙は昨年と同じチームに属するが、主戦力だったキューバ人がごそっと抜け、新チームを作った。
「このチームが強かったのは俺たちが強かったからだ」
と、いつもスペイン語でまくしてたてていたらしい。
チームの不和にもなるから、いなくてもいいやとうことで、
我がチームLは新チームを発足。
メンバーは相変わらず世界中から集まった科学者たち。
こういうところがジュネーブの面白さか。
拙は科学者でもないのに、チームに入れてもらった。
他にも数名科学者ではない人々がいる。
昨年、紹介したミュージシャンのアルおじさんもその一人だ。
ところで、10日の結果。
対戦相手はなんとキューバの新チーム。
試合は6対9で惜敗。
でも、新造チームでよくやったと思う。
拙は4打数3安打。
うち、2塁打1本、打点1。
今年は打法を変えてみた。
本塁打を狙うために身体を絞り込むような打法では、どうしてもボテゴロになるので、もうちょっと余裕をもって両手の構えを肩下まで下ろしてみた。それで楽に打っても外野を軽く越えた。
まあ、理想の打球ではないが、確実に長打になる。
老いを感じるけど、老いて見られないので、こうして工夫するしかない。
ジュネーブソフトリーグの最終戦を行った。
欧州原子力共同機構の拙チームが既に優勝を決めているため、今回は消化試合。
どうでも良い試合だから、と拙と韓国人青年の2名はこの試合に限って、トレードに出された。
真顔で「人種差別だ」と言ってみたら、監督のジョンの顔が引き攣った。
「冗談だよ。俺は運動が出来ればいいんだ」と言うと、ジョンの顔は綻んだ。
相手チームT6に参加することをカントクがアナウンスするなり、キューバ人エースが遅刻して姿を表す。
「ああ、あいつの方がいいんだよ」とT6のメンバーの一人。
それは無礼だろう。
拙だって、今期は不調ながら5割打者でノーエラーだ。
しかし、ソフトで単打ばかりというのは拙野球歴でも珍しい。
2塁打はわずか5本、3塁打は1本、本塁打は0である。
振り返ってみると、常に脚に問題を抱えていた。
今も右脚が尻から太腿にかけて軽い肉離れを起こしている。
バッティングの軸脚とキック脚になる部分にダメージを受けているから長打にならない、とはつい最近気付いたこと。無理しないで休めば良かった?
でも、来年はたぶん野球もソフトも出来ないだろう。デスクワークだけでメタボ街道一直線かもしれない。そしたら、更に動けなくなるんだろう。
そんなことを考えると、今年は運動も出来て、人間関係が広がって、最高の年だったかもしれない。って、まだ今年は4ヶ月近く残っているけど。
ジュネーブからチューリッヒまで列車で約3時間。
そんなに長い間乗っていると、どうしても酔ってしまう。
・・・ビールに。
この遠征隊の目的は、
「スイス都市対抗ソフトボール秋季大会」参加である。
拙は邦人チームに拾われて参加。
その代わり、いつものジュネーブリーグは欠席。
日本人と一緒のほうが面白そうだし、既知も増えてきているし・・。
乗車した時刻は朝の7時45分、
車内にはプルコックを開ける音が・・・「プシュッ!」。
チューリッヒ到着時にはほろ酔いのオジサンたちが数名。
会場に到着するなり、ストレッチの時間もなく試合。
しかも、相手が優勝候補のキューバ。彼らはチューリッヒ在住のようだ。
前半で本塁打攻勢を受け、撃沈かと思われたが、後半のピッチングとディフェンスにエンジンが掛かる。ようやくアルコールが抜けて来たようだ。しかも、最終回で一気に6点を挙げ、12対11の一点差に追いつく。しかし、ここで試合終了。
ジュネーブからは、
「公家さんチーム」と「うなぎさんチーム」の2チームが参加。
拙はうなぎさんチームのクリーンアップで1塁酒。
折からの右太腿肉離れが完治しておらず、走らないポジションを選ばせてもらう。
打撃の際、キック脚となる右太腿に負担を掛けられないためにバッティングはどうしても手打ちになる。
でも、なんとか外野越えを数発放つことは出来た。打率は判らないが、たぶん6割くらいで、本塁打なし。今年はシーズン当初に日常の運動を水泳から競歩に変えたので、完全に体調が狂った。
他にも「日系二世チーム」「ベルンチーム」など全部で4試合をこなし、3勝1敗と得失点差で2位の成績。闘わずして、「公家さんチーム」に勝ってしまった。って、変なの。
帰りは会場からトラム駅までジュネーブチーム40名で和気藹々と行進。
チューリッヒ駅で酒を買い込み、車中大宴会。
帰宅は夜11時。
ソフトボールをやってきた充実感はあるが、
たしかチューリッヒに行ってきたんだよなあ。
まあ、観光は次回に。
次回もソフトかも。
今回の北京五輪の野球の結果はとても残念だったが、
星〇氏の導くチームだからしょうがないという気もする。
それよりも、日本の野球人の語彙の足りなさはどうだろうか。
WBCでリベンジするそうだが、
revengeの意味を知っていて使っているのだろうか。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=revenge&stype=0&dtype=1
松阪丑五郎という野球選手が英語の得意な奥方から伝授された言葉とも取れる。
その奥方は英語は得意かもしれないが、日本語は苦手なようだ。
メディアで働いていたこともあるのに気の毒なことだ。
誤用を旦那に伝え、それが世間に広がり、世間は誤用したまま使っている。
日本選手が今回の負けを悔しく思うのは当然だろうし、
次回に名誉挽回したいことは判る。
でも、報復(リヴェンジ)という陰惨な行為だけは止めてもらいたい。
正々堂々と挽回するのであれば、それは報復とは言わないで、リターンマッチとか、再起を図ると言ってもらいたい。あるいは、その時の気持ちや状況に応じた表現をするに越したことはないが、意味を知らないで、人を煙に撒くような横文字を使うのはやめるべきだと思う。
日本人として恥ずかしいぞ。
第9節は雨で流れ、ゲームは8月のいつかに持ち越される。
で、本日は第10節。
同じ原子力共同機構内のチームが相手。
本日は主要メンバーが欠員。
何を隠そう、拙も所用で欠席。
拙は毎試合3打点は上げているし、ノーエラーだからと、
出場を打診されたが、出られないものは出られない。
ゲームは中盤まで苦戦を強いられたそうだが、
ある人物の不用意な一言をきっかけに全員が奮起したそうだ。
「牧歌が居ればなあ」
この一言で、エラーを続けたショートアウトフィールダーの選手フィルが、その経験の少なさもあって、大きく傷ついたのだが、アメリカ人のランディがいつものように現実的で的確なサジェスチョンをした。
「今、彼はいないんだ。それよりも皆でフィルを信頼しよう。な、フィル、大丈夫だよな。いつも通りやればいい」
かくして、フィルは捨て身の守備でアウトに貢献し、その後はノーエラーとのこと。
試合は12対5で勝利。9戦8勝1敗。
でも、ランディって練習に出てこないで、なんで「いつもどおり」と言えるんだろう。
まあ、年の功ってことで。