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レマン湖のほとりと言っても、砂浜はほとんどない。護岸は岩場が多い。そんなところでビーチバレーをやれば、生傷が絶えない。そういうわけで、ビーチバレー・ジュネーブ大会は一種独特の様相を呈する。選手の誰もが満身創痍。身体に縫い傷を伴うのだ。
と言うのは大嘘で、ビーチバレーは量販店コープの店先に砂を撒いて作られた特設会場で行われた。
http://www.coopbeachtour.ch/
参加者をみると、けっこういろいろな国から参加している、いわゆるツアーバレーボールだ。スイス中の各都市で開催されるらしく、ジュネーブ大会では7月4日から8日までの4日間で行われた。
会場付近をたまたま通りかかったので、3位4位決定戦の途中から、準決勝と決勝を観て来た。
実はビーチバレーを目の前で観るのは初めてである。印象としては、あまりスピード感がないことと、個人の能力差が大きいこと。前者の理由は、たぶん砂に足を取られるからだろう。もし、拙がプレーすれば、3プレーくらいで、もう疲れてしまいそうに思えた。暑いのに良くやるよ、と思うものの、20代であれば、ジャンプ力も人並み以上だったから、かなり自信があったろうなとも。もちろん、自信だけだ。
エヴィアンの帽子とヴォルヴィックのシャツを着るお嬢さん。
レマン湖畔で涼をとる選手。傍にいる坊主はイタリア系で、選手たちからボールやらリストバンドやら帽子やらいろいろなものを貰っていた。なんかイタリア人らしい態度。
ボールガール。あんまり役立っていなかった。「あずまんが」に出てくるチエちゃん?
来年もやるらしいので、そのための備忘録。いずれ、日本人選手も出場しないのだろうか。
負けた。
今シーズン初の敗退は14対18。そのうち守備のエラーに関わる失点は8点。
拙自身は開幕以来ずっとノーエラーを続けているが、チームプレイである以上、そんなことはどうでもいい。味方のエラーをカバーし切れなかったとは言えなくもない。たぶん、拙がもっと強い気持ちでいたら、エラーは防げていたのだ。今にして思えば、そういうことだ。
チームを支える主力選手たちでも連続してエラーを犯すこともある。そういう屋台骨がふらついていると、周りのプレイにも大きく影響する。
影響されないように、気合を入れてプレーしていたら、膝と右太股を傷めた。プレーは褒められたが、やはり怪我しないように手を抜くことも大事なわけで、頑張らなくてもなんとかなったかもしれない、と振り返る。
しかし、チームの元気がなくなっているとどうもムキになってしまう。拙のプレーを見て、皆がもっと気力を出して貰いたいと願うあまりの出来事であった。
その甲斐あってか、中盤以降は多少盛り返したのだが、逆転には至らなかった。
拙打席は4打数3安打。最終打席がピッチャーゴロだったが、これは本日の最大の失敗。ランナーを溜めるべきだったので、叩き付けたのだが、4ボールの方がもっと確実だった。
試合後のスピーチでは、エラーを重ねた主力選手が一言。
「誰かのエラーを責めてもしょうがない。批判しても何も生まれない。次に続くことを考えるべきであって、失敗をポジティブに、次に活かすべきだ」
正直な話、「お前が言うことかよ」と思った。正しいことを言っているように思う人々も多いだろうけど、所詮「ポジティブ人の教科書」の一部を暗唱しているだけだ。暗愁を知らずして、真の成長などありえない。現実逃避とポジティブとの区別がついていないだけ。
拙の口からはVery correct descriptionという皮肉が思わず出てしまった。同じ年齢のRandyは拙の言葉に頷いていた。彼は人を励ますのが上手だが、リアリストに近い思考をする。やはり、ポジティブシンキングは最近の価値観なんだな。思考としての深みに欠ける。と言うか、ネガティブやリアリズムを否定する思考停止状態になっていることもよく見かける。
ともあれ、これで8戦7勝1敗。リーグ戦の残数は2試合。トーナメントは最低3試合、最高で5試合。優勝の可能性は極めて高い。
サッカーのユーロ杯が始まった頃、ポルトガル人が一番盛り上がっていると思っていた。
しかし、トルコが逆転勝利し、スペインが点を入れ、クロアチアが当然の勝ちを手に入れ、イタリアが勝ち進むとジュネーブの街はそれぞれの国から来た人たちの雄たけびで盛り上がった。
点数が入るたびに彼らは歓声をあげ、クラクションを鳴らしながら街中を徘徊し、ビールを振って誰彼構わずに噴射させた。
ところが、スイスチームが点を入れたときはどうだったか。
ジュネーブの街はいつものように静かだった。
最初っから期待されてなかったのかな?
日曜はドイツ対スペイン。
ドイツが勝つと、ジュネーブは静か・・・かもしれない。
純粋に試合を楽しもう。
この日はウィンブルドンもないし。
誰か一緒に観るかい?
ソフトボールだけではなく、週末はスポーツの日々だった。
でも、土曜日は半日仕事。
競歩でいつもの見晴台に向かうと、ど快晴の中、
モンブランが本当にMount Blanc(白い山)であることよなあ、と実感。
古代人たちも、クソ暑くても白いあの万年雪の山々に神を感じてたに違いない。
摂氏28度なのにこれだけ景色が冴え渡っていたのは、強風の影響か。
一週間前の土曜日よりも15度も高い気温。
暑い日曜は朝から友人の子供の誕生会の手伝い。
温泉保養地DevonneのForestlandで、
ロッククライミングの装備を着けて、
木から木へ渡されたワイヤロープを伝うアドベンチャー。
9歳の子供たち10名を大人3名で引率。
なぜ、拙に声が掛かったのかと言うと、
同世代でフィットな人たちが少ないからだそうな。
10名の親たちのほとんどがアメリカ人で、皆さん例外なくメタボ。
あれじゃ、網(あみ)渡りなんかに耐え切れないよ。
拙が、なぜか先陣を切って、子供たちの見本に。
高さ5mのワイヤを伝って行くのは少々怖かったし、けっこう腕力を使った。
子供たちも果敢に着いて来るので、止めたくても止められない。
午後はソフトの試合があるのに、これじゃ疲れちゃうよ。
ソフトの対戦相手はチームB、前回は接戦で勝った相手。
チームBには我チームメイト、ランディの娘(17歳)がいた。
彼女の第一打席はランディの守るサードへ、
ランディが難なくさばき、ファーストでアウトにすると、
両チームから"Ruthless"の野次と笑いとブーイング。
羨ましいな、親子対決。
拙娘も同じ学年だけど、自らソフトチームに入ることさえないだろう。
試合は16対9で大勝利。これで7連勝。
7(セブン)と言って、7点取ったら3アウトにならなくてもそのイニングの攻撃を終了しなくてはならないのだが、この試合では我チームはセブンが2イニングもあった。
9点も取られているけど、我チームは失点が他チームよりも低い。
守備が良いと言われるが、拙も開幕以来、ノーエラー。
本来の拙は打撃の人なんだが、この日もしょぼいヒット2本で打点は4。
参加した6試合、一本も本塁打を打っていないことのほうが記録的。
帰宅すると、ユーロ2008のスペイン対イタリア。
スペインがPKで勝つと、街中に歓声と車のクラクションが鳴り響く。
彼らはどこでサッカーを観戦していたのか? ラジオ?
それにしても、いろんな国の人が居るのね、ジュネーブ。
そう言う拙も外国人。
ジュネーブの気候はどうも煮え切らない。
6月のヨーロッパとは一年のうちで最もいい季節だ。
10月から3月までどよ~んとした空の下で過ごすのだから、
我々の気分もこの頃に晴れやかにさせてもらいたいものだ。
そういう拙の打棒も湿り勝ちである。
5打数0安打、という経験はかつてなかったと思う。
そして、全然打てそうな気がしないのだ。
短い野球人生ではあるが、こんなことは初めてである。
そんな拙の不調をよそ目に、我チームは6戦全勝。
拙自身も守備ではいまだにノーエラーを続けている。
我ながら、守備の方も意外だ。
ロンドンでは打棒は評価されたけど、守備は使いものにならなかったからね。
チームは15対11で本日も勝利で、6戦全勝。
本日は最強のUSマリーンチームだった。
なぜ、米海軍が内陸国のスイスにいるかって?
そんなことは知りません。
でも、判ったらこの場で。
拙チームの主砲、2mのイケ面アントニオの放った2つの3ラン本塁打で勝ったようなもの。
凄いなあ、6打点か。
まだ、拙は本塁打打ってないなあ。
こんな筈ではないんだが。