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8月1日はスイスのナショナルデイとされていますが、
その実、その根拠は薄いそうです。
もともと、連邦国家としての集合体であるわけですから、
自治体同士の契約関係が結ばれたことで、
連邦国家として成り立った筈です。
ならば、その契約書には日付があるべきですが、
その日付がないゆえかどうか、
スイス人が、建国記念日がない、と気づいたのは19世紀の終わりごろのこと。
遡って、同盟関係ができた13世紀ころは、
国家という概念がなく、
ギルドやハンザなどの同盟や互助組織で繋がっていたものですから、
ヘルヴェティアの集まりも利益団体としての同盟組織だったと言えるのではないか、
と思うのは持論であります。
ジュネーブの村のひとつ、
Hermanceでは毎年、村民がナショナルデイを祝います。
キャンプ地でもあり、景勝地でもあり、保養地でもあるので、
里帰りのようにかつての村民やスイス国内から人々が集まります。
普段はレストランが5つくらいしかない寒村ですが、
この日は5000人の人出だそうです。
アジア人は拙以外には見当たらず、
やはり純粋なスイスの祭りなのだなあ、と感心。
同盟を結んだ各地域では、かがり火を焚いて、帰属意識を高め合います。
薄暮の午後9時ごろ、消防員の姿も見えて、点火の用意です。
篝火に照らされて、皆が国歌を歌い始めます。
怪しげなアジア人がカメラを向けるても動じません。
スイス人の彼らには厳格な儀式のようです。
各戸でもお祭り気分。
スイスとカントンの旗。
最後は村の真ん中で輪になってダンス。
息子は大叔母に手を引かれて輪の中へ。