とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
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ジュネーブ人はよく挨拶をする。
病院の待合所に行くと、新参者がまずボンジュール。
先に待っている人々も口々にボンジュール。
自分の順番が来れば、ボンジョルネ、オヴォワー(ごきげんよう、さようなら)。
エレベータでも同じだし、朝の通勤の通りすがりでも同じ。
面倒臭いような気になってしまうのは、今まで暮らした国々ではそうした習慣がなかったからだろう。
だが、この挨拶、かえってよそよそしい気がしないでもない。
知らない人だからこそ、こちらは怪しいものではないですよ、危害を与える人間ではありませんよ、と伝える必要があるのではないだろうか。
長年、ジュネーブに住んでいる人たちに聞いてみたところ、それがフランス語の特性であり、個人を主張するシステムの表れだという回答を得た。
然すれば、それは最低の礼儀ということだろうか。
確かにどんなに小さい子供でもちゃんと挨拶をする。
「ボンジュール、ムッシュー」 と言われると妙に微笑んでしまう。
幼子が年上に敬意を払うなんざ、日本よりもいい気分になってしまう。
しかし、である。
順番待ちをしていて、さあ拙の番と店員にボンジュールと声を掛けようとしたら、
突然傍らの若者が注文を出し、店員は拙には気付かなかった。
若者に目を合わせ、「何か急いでいるのか」と英語で聞いてやると、
若者はこちらの顔を見てへらへらと笑っている。
「お前より先に来ていたのに、ずるいぞお前」
さらに、日本語で「くだらねえ野郎だ」と言うと、
「もう注文しちゃったもんね。どうしようもないじゃん」
という言葉と態度であった。
こういうのは悔しい。
決して人を舐めない拙であるだけに、舐められるのは許せない。
でも、コトがあまりにも小さすぎて怒る気にもなれない。
実は、こういう悔しいことはジュネーブに来てからしょっちゅう体験している。
この連中の礼節の度合いがよく判らないのだ。
言葉や挨拶はたくみに使うが、態度がそれに伴わない。
結局、言葉は行動の鑑ではなくて、行動の言い訳、補填というところか。
こういう輩も多いジュネーブ。
さて、本物のジュネーブ人とはどういうものだろうか。
まだまだ判らないことだらけだ。

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