とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
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息子が自チームの試合を観戦したいと言うので、
観て参りました。
前半は押せ押せで、良い所まで行ってました。
もうちょっと相手のスキが見えてくれば、
先行できるかなと思われた開始10分後、
突如パラメディックのお兄さんがピッチの中を走る。
その時、前述のダギー君のお父さんと話し込んでいたので、
あまり詳しい状況は見ていなかった。
なんだか大柄な選手が倒れているなあ、と思っていたら、
皆が口々に、「ああ、今回はオリーだよ」
「今度」というからには、「前回」もあった。
それは息子の怪我のこと。
オリーはこのチームのエースで、牽引車でもある。
トライの数も最多で、息子はその次である。
右ウィングだった息子が怪我をしたために、
オリーはバックスに移動して来たのだった。
フォーワードはスクラムポジション、
バックスは走力でボールを進め、トライするポジション、
体格のいいオリーはオールラウンドプレーヤーなので、
この際得点を確保するにはバックスに回された次第。
そのバックスというポジションは、
左右の翼に位置するだけに、
押し潰されることも少なく、最も安全である筈なのになあ。
オリーが退場した後、
前半で1トライ1キックで敵に点数が入る。
後半は盛り返す気力もなく、負けが込んで来た。
敵チームは全然強くないのに、こちらは凡ミスが重なり、選手たちからは覇気が完全に失せていた。一人の選手の怪我で全員が萎えていた。なんか弱っちい。
それでも、ダギー君のお父さんは言う、
「私もこの学校の寮で11歳から18歳まで育った。その間、ずっとラグビーをやって来たので、何度か怪我をした。でも、怪我する奴は2回でも、3回でもやるもんだ。怪我をするのは大体中心選手だ。それでも、怪我が治るとまたやっちゃうんだよなあ」
ダギーは小柄だが、堅実で、頭脳的なプレーをする。たぶん、このお父さんもそういうプレーヤーだったのだろう。
息子はさらに速いし、鋭い。タックルを掻い潜るスピードもあるし、相手の裏をかくのが上手い。それだけに相手は遮二無二タックルしてくるのだ。
ああ、もう辞めてくれ、こんなスポーツと思ってしまう。いや、格闘技よりも危険だ。あれ、格闘技か?
オリーは息子よりも重症。鎖骨のねじれ骨折で、全治2ヶ月とのこと。運動の復帰は息子よりもさらに先になる見通しで、来春以降。
身体を動かすのが好きな子供たちにはキツイだろうなあ。彼らは将来スポーツで食って行きたいってのに。
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