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英国のわが子たちの学校は本日からイースターホリデーで、ここに2週間も居やがる。でも、娘はBF宅とか友人宅とかで、来週来瑞西。
週末のEasy Jetの夜便は結構混む。英国サラリーマンがネクタイのまま。話を聞いていると、ミジューの別荘だの、ヴェヴェイの別荘だのとスキーリゾートに家がある様子。さすがですなぁ。金持ちにはやさしいスイス。
息子が一人でイミグレに現れる。背が伸びたかな。でも、拙よりもまだだいぶ小さい。
息子はホッケーでプロチームにスカウトされ、帰国後に何度かトライアルを受けるとのこと。いいみやげ話だ。
娘はsenior prefect(監督生徒)に選ばれて、これからhead girl(女生徒総代)の審査を受けることになる。これも、まあまあのみやげ話だ。
二人ともまだまだ先がある。プロになれなくても、総代になれなくても拙は全然構わない。優秀な人間などいくらでもいるので、もしつまづいた時でも、慌てずに、しっかりと自分の立ち位置を見極めてから立ち上がって欲しい。親元を離れてもしっかりやっている子供たちに励まされるのは拙のほうだ。
明日は刺身でも振舞うか。
このところ、毎週末は世界のどこからともなく友人が泊まりに来る。やはり、ジュネーブは来易いのか。
こちらもまだ観光を十分にしていないので、彼らに同行することは苦にならない。むしろ、複眼でいろいろなものを観るので、拙だけの価値観や感性以上に、面白い見方に気付かされる。
昨日はオールドタウンのM&Sのまん前で俳優モーガン・フリーマンに遭遇。二人のガードマンを従えて、あの颯爽とした風貌で街を闊歩していた。道行く人々の多くが振り返り、互いに目を見合わせてはうなずきあっていた。拙は彼の大ファンなのでサインを貰いに行こうとしたが、護衛の顔が怖かったので止めた。だって、拙よりも20cm以上でかいし、強面なんだもん。下手に近づいて防御の大義名分で手を出され、怪我しても文句も言えないだろうし、あの歩く速度はコンタクト拒否のポーズであり、サインは断られるに決まっている。
それにしても、モーガン・フリーマンが何故ジュネーブに居たのか。モーターショーを観に来たってことはあるまい。非公式ではあるが、人権会議に関わるやり取りが行われているので、そのプロパガンダとして重要な彼がジュネーブを歩いていてもおかしくはない。
人権と言えば、スイスでは養子縁組が多い。先日タイ国名誉総領事に会ったら、彼はスイス人だった。60歳の彼にはタイ人の子供が10名ほど居る。ハーグ養子縁組み協定のお陰で「スイスは手続きが簡単なんです」とのことだが、それだけにスイスでは養子熱が高い。且つその成り手と受け入れ側との関係が需給関係になりつつあり、それが社会問題化している。養子を斡旋する業者が産業化することで、養子となる子供たちが「商品化」しているということだ。
ハーグ協定の主旨は恵まれない子供たちを、子供を持たない人々が親になって救えるのではないか、ということがポイントだった筈だ。しかし、世の中は本来の趣旨から捻じ曲がってモノゴトが運営されることは避けられない。
昨日から泊まりに来た友人は英国人S。彼女には6つ年上の姉Pがいる。Pはタイ人で、Sが生まれる前にSの両親の養子になった。しかし、Pの希望で彼女は物心ついてからタイで高等教育を受けを寄宿生活をしていた。だから、SとPには面識がないけれども、法律上の姉妹関係があった。
そのPは3年前に突然英国のSの家に現れた。
「私、アナタの姉です。英国人と結婚してプーケットに住んでいましたが、津波で子供も夫も死んでしまいました。私にはもういく所がない」
Sには青天の霹靂で、40年間以上両親の口頭でしか知らされていない姉の存在はSの想像の枠を超えていた。SはどうやってPの立場を理解しようかと、途方に暮れたそうだ。
その後、Pは亡くなった夫の家族のサポートでタイレストランを開いて、英国で暮らしている。
Sの家族や旦那の家族が人権など当然のこととして考える人たちだったから良かったものの、同じ境遇で、誰からも見向きもされない人々は人権などを考えることもなく、ただ必死に食い扶持を探すことになるのだろう。
基本的人権が平等であるべきだと言っても、それは自由競争原理のなかでは矛盾する概念だしね。
ジュネーブの政財界の人たちだけを集ったディナーショーに招かれた。
何故拙が招かれたのかはよく判らない。たぶん参加者の中で一番貧乏人だったと思う。
ディナーショーだから、と7時に腹を空かせてケンピンスキーホテルのシアターに行ってみると、アペリティフも何も用意されていない。しかも、公演終了予定は10時半。いきなり萎える。
近くのケバブ通りまで行って、ケバブを頬張るか。でも、食べた後に漂う臭いで周囲の人に迷惑を掛けたくない、と我慢。バーに行く時間もないので、ホテルマンに水をねだる。
演技が始まると、空腹を忘れるほどの迫力と美しさだった。
http://divineperformingarts.org/sy/multimedia
でも、見慣れてくると彼らの足の裏の汚ればかりが気になる。席がかぶりつきだったから、化粧の具合まで良く見える。もうちょと下がった席の方が全体が観られていいんではないかい?
1時間後のインターミッションでジュースとスナックが振舞われ、少し生き返った気分。その後、さらに1時間の演技。
実はこの劇団の背景をまったく知らないで観ていた。しかも、幕間ごとに言葉を入れる司会者たちはフランス語と中国語なのでなんだかよく判らなかった。それでも、中国の思想とは離れたものがあることを感じた。例えば、共産党は神を否定しているのに、彼らは自らを神韻と呼ぶ。それって真っ向からの共産党批判じゃない?すると、彼らの活動意義は?拠点はどこ?
内容は中国雑技団ほどではないけど、バレエにアクロバット要素を盛り込んだモダンな動き。背景に安っぽいCGも使っている。
演後の宴では出演者たちとも懇親。このときに拠点がNYであることを知る。皆英語を話す。主に華僑で、国籍は様々。インド人もいたし、混血は多い。
女性リーダー的な存在の蘇仙姿の正面画像。サインも貰う。まだ18歳だって。拙娘と変わらない年齢。喜び組を思い出したが、口を謹む。
おお、懐かしの中国選手団?
専属記者からのインタビューを受けた。聞き方に宗教色がこもっている気がした。彼らの強調する「真善忍」の話に誘導しようという意図が感じられる。こうやって、世界中の人の意見を自分たちの活動を支える根拠にしたいんだろう。
このときの時刻は夜の11時半。児童保護法に抵触しないのだろうか。可愛いから許す。
神韻芸術団の公演は日本でも行われたらしい。この日行われた公演はかなり排他的で、特別な料金だったようだ。1000席のうち300席しか埋めてなかったのは意図したものとのこと。彼らの巡業は世界主要都市で行われるとのこと。
スイスの話を書こうと思っていたが、よく考えてみれば、行った先がフランス。
ちょっと脚を伸ばすとすぐにフランスに掛かってしまうので、どうもスイスに集中できない。
土曜日の朝市と言えば、Ferney(フェルネ)
このお兄さんはマカロン屋。かなり美味し。
拙の買い物は主に野菜と魚。
ついでにベトナムの生春巻きを朝食として購入。
肉もウサギ、鴨などゲーム種で新鮮なものがある。
たまに馬肉もあるが、生食に耐えられるものでもないらしい。
去る土曜日はオバ(英人)のために鮭とマグロと鯵を購入。
食卓には買い置きのハマチを添えて、おおゴージャス。
もちろん、酢の物、汁物、サラダの上に炒め物、どうだ参ったかという仕上げ。
美味いものを安く、と言うとこうやって自分流で仕上げることになる。
和食レストランには及ばないながら、なんとかカタチにはなっている。
と言っても、和食に拘るのは週に一度くらい。
他日はチーズとパンを食む毎日。
スイスのパンは繊維質が豊富で実に良いです。
スープに浸して済ませてしまうこともあるくらい。
そんな毎日でも気分転換は必要。以下はThonon-les-Bainsの画像。
ここから東へ50キロほど行くと、皆さん毎日飲んでいるエヴィアンの里。