とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
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1週間を振り返ろうと、手帳を見る。
書き込みは仕事のことばかりだ。
では、少し考えたことなど、
日本では役人を殺傷する事件が起きている。
背景を考えると、昭和24年の下山事件を思い出す。
社会の不満が充満している今、こうして直接の責任者が狙われることになったと考えられまいか。
厚生労働省が不祥事を起す以前、
日本に住んでいたが、英国の年金に加入していた拙は、
毎年何度か年金保険局に同じ説明をしなければならなかった。
役人たちは、高飛車に年金の保険料を払えと言い張るのである。
「だからぁ、日英年金協定ってのがあるんですよ。日本で保険料払っても、私は年金をもらえないのよ。むしろ、英国政府に日本では払っていないという証明書を出してもらいたいくらいなんだ」
この話をするために、常に職員が3名替わって、最後は課長クラスだった。
「課長さん。皆さん、上級職でしょ。頭いいんじゃないの?ちゃんと勉強させてよ」
「はあ、どーもすいません」
林家三平かよ。
この頃の厚生労働省の対応を見ていたので、不祥事が起きたとき、
拙は大して驚かなかった。
起きるべくして、起こったのは自らのDisorganizeゆえだったと思う。
トランプはたった54枚しかないから、シャッフルが可能だ。
でも、日本の役所の歴史は明治が始まってからの150年という積み上げの元に出来上がっている。
しかも、その役所文化は、江戸幕府の薩摩や長州などの藩政から継承されたものだ。
こんなに重く積み重ねられたカードが簡単にシャッフルできよう筈がない。
でも、策はある。
無料では教えられない。
どうするニッポン?
「英国と暮らーす」の頃は、常にランキングが1位か2位でした。タイトルって大事ですね。もっと良い記事を書こうと思いますので、応援宜しくです。
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連日の忙しさの中で、ぽっかりと時間が空いた。
まだ間に合うと思いながら、一路帰宅。
運動着に着替えて体育館へ。
G大のH博士がオーガナイズするバドミントンに参加。
でも、時間を間違えたうえに、駐車場が見つからず、最後の15分間だけラケットを振る。
ホントに始めてですか、とは褒め言葉か。
ええ、始めてです。
学生時代のGFが元バドミントン部で、彼女とプレイした時にも褒められた。
もしかしたら向いているのかもしれない。
って、まだ時期尚早。
新しい出会いもあり、博士夫婦に会えることは嬉しい。
本当は彼らに会いたくて行ったようなものだ。
プレーできたのはたった10分、
でも、この2ヶ月間で最高の気分転換になった。
こういう転換点をわきまえておかないとね。
さて、これから副業のひと仕事などを。
数独の父、マッキーさんがスイスに来ていた。
せっかく来るんだから、在ジュネーブ邦人のために講演会でもやってよ、と言うと、ふたつ返事で請負ってくれた。
しかし、折悪しく日本文化月間というイベントとことごとくスケジュールが重なり、今回は見合わせ。
マッキーさんは世界一周のビジネストリップの疲れをジュネーブで癒すことになった。
今回は講演が出来なくなって良かったのかもしれない。
マッキーさんの滞在中は毎日外食するつもりで、韓国、越南、ポルトガル、そしてフォンデュの店を抑えておいたが、拙宅に泊まりに来ていた息子の友人たちの行動と合わせつつ、食事が拙宅で行われることになってしまった。
その結果、マッキーさんに自宅で振舞ったのは、我流カレーどんぶりとサラダ、惣菜8種、刺身定食、豚しょうが焼き定食の4回。一番エネルギーを使ったのは刺身。4種の魚を捌きやしたぜ。もちろん、浅漬け、汁物も。
いつも行くフォンデュはジュネーブ一番と評判だが、拙にはワインが濃すぎて、翌日の胸焼けに備えるには食後の蒸留酒が欠かせない。食いすぎ、飲みすぎになるので、どうもなあ、と思っていたが、この日は快調。美味すぎる。でも、息子たちにどんどんチーズフォンデュが吸い込まれて、食い扶持が減る。たぶん、あまり食べられ無かったので、体調がいいんだろう。拙は飲んでいれば、満足なので、空腹を忘れり。
食後は拙宅で、子供たちにパズル講義。数独の父に拠る、思わぬ経験に子供たちも口をあんぐり。誰でも機会を得られるわけではない、凄く貴重な経験だろう。
土曜日の夜はVautierさんのワイナリーで、プライベートの試飲大会。 ヌーヴォーになる前の醸造中のワインをちびりと。これまた微妙な味。この季節、ジュネーブならではの最高の経験。こういう機会はマッキーさんが来なければ、作れなかったと思う。マッキーさんありがとう。
もう一年経ってしまった。
いろんなことがあったので、いろんなことをここに書いて来た。
あと何年も居られないところだけど、
あまり長く居たいとは思わない街だ。
スイス全体は良いのだけれど、
ジュネーブというか、フランス文化圏というか、ラテン系移民社会というか、
肌に合わない気がしてきている。
そういうときは、残りの時間を旅行社気分でおれば、時間は勝手に過ぎてくれる。
努力してもうまくいかないことがあるのと同じで、単なる好悪の問題ではない。
出来ないことは出来ないし、やれないことはやる必要がない。
まあ、努力なんていうムダで無理なことはしないんだけどね。
日本も英国も拙には合わないのかもしれない。
でも、その2国とスイスは拙にとって異なる。
日英はもはや選べない母々国であり、
スイスは仕事のために立ち寄った国。
スイスで拙は異邦人。
異邦人の足も地に着いてくるのかもしれないが・・・。
拙の所属する野球チームは、欧州原子核共同機構であるが、拙自身は宇宙誕生の解明はしていない。
どうやったら球が遠くに飛ばせるかということは考えていても、陽子を高速で飛ばして衝突させることで、宇宙の成り立ちを解明するのは、科学者に任せるしかない。
昨日から円周27キロメートルのスイスとフランスにまたがった地域で、LHCと呼ばれる高速加速器を使って、その陽子同士を衝突させる実験が始まっている。
ちょっと前まで、ジュネーブのある報道機関は「世界の終わり」として大きく取り上げたていた。
LHCが稼動すると、陽子ビームの衝突が引き起こす小さなブラックホールが成長しながら周囲の物質を吸い込み、地球全体が飲み込まれてしまう。といった理論を展開している物理学者がいたが、ホーキンス博士がそんなことはありえん、と言ったことでこの騒動は鎮静化した。同じ物理学者でもこの認識の違いは何なのだろうか。
たとえブラックホールが一時的に出来たとしても、その強大なエネルギーをどこから吸収すると言うのか? ブラックホール自体を維持するエネルギーの存在が問題になる筈ではないか。
ともあれ、加速器は回っっている。我々はこうして生きている。
昨日は、CERNの物理学者とベトナム料理を食べた。
あれは異次元の味だったのか、とても美味かった。
今日はジュネーブ人の断食の日らしいが、正式名称を聞いても発音できない。