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郵便仕分け機械の導入近代化に反対して、
明日から来週火曜日まで労働者がストを行う。
英国に住み始めた80年代の終わりごろには、
新聞社の印刷部門がストを起こしていた。
その頃すでに、日本では朝日新聞社がネルソンという印刷技術を誇り、
「インクが手につかない」
ことがスタンダードとなりつつあった。
今でも英国の新聞は手が汚れる。
まだ活版印刷なのだ。
インクの匂いも懐かしい。
今なら児童保護法に抵触するであろう、
我が幼き頃の新聞配達を思い出す。
アカギレにインクが染みて、
冬の間はいつも指が真っ黒だった。
不潔に見えるし、恥ずかしかったなあ。
おっと、ストの話だった。
技術革新よりも労働者の権利が今でもまかり通るのが英国。
ナショナル・レイルのポイント制御も自動化されると、
大量の労働者が職を失うとかで、
ストライキをしていたこともあった。
そのときは帰るに帰れず、ロンドンのホテル住まいを堪能して嬉しかった。
今回の郵便ストで被ることがあれこれ。
モデムおかしくなってからFAX使えないし。
こういう不便さとは、もうすぐオサラバなんだが、
何も、最後の最後までこんなについて回らなくても。
まだ、ペンディングの手続きがたくさんある。
ブログ書いている場合じゃない。
父母会の質問で印象深かったのは、
「インターナショナルの学生数はどれくらいの割合なんですか」
それに対する回答は20%くらいで、ほとんどがボーダー(寮生)ということだった。
重国籍である拙宅の子供たちは、インターナショナルに含まれるのだろうか、と聞いてみたかったがどうでも良いとも思った。そういう境界がなくなりつつある時代に旧壁を眺めても面白くない。
話を学校に戻す。
「で、20%の学生のうち能力別に編成される科目の中では、我々英国人の子供たちが疎外感を持たされている実情をご存知でしょうか」
例えば、数学などアジア人に圧倒的に有利な科目になる場合、英人は一クラスに数名になってしまい、中国人が大勢を示すことがある。こういう事実に対して、学校側はどんな対策を採っているのか、という質問である。教師たちは生徒たち誰にでも公正であることを述べると、ある親が挙手した。
「能力別編成の授業時間はせいぜい1時間、しかも、どのクラスでも半数以上の生徒は英国人です。学校側はいろいろなデータを公開しているからすぐにその事実が判ります。私の娘はドイツ系の私とスウェーデン人と英国人の混血の夫の間に出来た混血児ですが、見たところも文化的背景も普通の英人そのものです。そして、ボーイフレンドは中国人で、中国語を習っておりますのよ」
ここまででコトバを切ったその親がどれだけ賢明で、レイシストにどれだけプレッシャを与えたかが知れる場面だった。先の親は留学生の存在がいろいろな理由で不愉快なのだろう。実際にこうした隠れたレイシストは多い。法で禁じられても、このような人間は後を絶たない。
昨日も怪我をした息子は白人だらけのパブリックスクールに行って、自チームの試合を応援していた。観戦中に、ある親子の会話を耳にした。「お父さん、あの学校には、なんで黒人がプレーしているの?」 父親は両手を上げて、呆れ顔をしていたそうだ。この親も見下げ果てた奴。この連中には明らかな混血顔の息子が目に入らなかったのか。息子の学年を例にとってみれば、1人だけ黒人がいる。中国人も20名ほどいる。他の100名あまりは皆白人ばかり。これがほとんどのパブリックスクールの実態。
何が彼ら、レイシストたちを不愉快にさせているのか。
そのことは明白なのだが、彼らは語ろうとしない。だって、快・不快という乳児レベルの議論にしかならないし、純血論でも語ったらやはりレイシストとして裁かれることになるから。でも、アングロ・サクソンのどこが純血なんだ?
のびた君がレイシストだったら、こう言うだろう。
「ドラエも~ん、この学校を白人だけにしてよぉ」
「白人メガネェ! それを掛ければ皆白人に見えるよ」
人類は皆他人だと思うし、友達の友達は皆他人だと思う。でも、誰もが平等に他人なのだから、もうちっとオトナになってみようじゃないか、と思わせる国際社会の縮図がこういう学校の中にもある。
福田さんが首相になった。
日本の政治史でも親子が首相になったのは意外にもこれが初めて。
英国では18世紀に大ピット、小ピットと言われる親子が首相になっている。拙の記憶ではその後に親子鷹はいないような気がする。
アメリカはブッシュ親子。
あの親子が支持されるのは七不思議のひとつだ。
拙はメリケン人になれそうもない。
次はクリントンか。
誰が大統領になっても環境に悪そうだ。
歴代の大統領も小ズルイやつらばかりだから、
側近も小ズルイ奴らばかりだ。
日本に居ないので皮膚感覚で情報に接することが出来ず、
各人についてはあまりよく判らないが、
今回の日本の内閣にも、似た者同士が集まっているように見える。
特に、町村氏が官房長官になったのが意外だった。
経歴と言動のレベルとが一致しないことはよくあるものだが、
あの人物の言葉の薄さは何なのだろう???・・・???
官房長官になると、いずれ総理大臣になるのだろうか?
小渕さんが平成オジサンと言われたのも官房長官の頃だった。
町村総理大臣かぁ、
いや、まだ語るには早い。
福田内閣が始まったばかりだ。
まず、FUKUDAの文字で、
英語圏の人々から笑いを取ることから始まるのかな。
でも、日本の総理を覚える英人など皆無だろう。
Happy rice fieldでは報道との乖離がある。
ところで、アナタだけに教えることだが、
もし、総理の名前を聞かれたら、
たぶん、プライミニスター・フキューダーと発音した方がいいだろう。
老婆心ながら、以上。
どうりで東京に連絡が付かないと思った。
こちらはほぼ24時間体制なのに。
でも、そろそろ仕事が出来なくなります。
さて、今日の備忘録は息子の友人の話。
つい先日のこと、息子の親友ダギーのお母さんカレンが寄宿舎の中を先生たちに案内されていた。
カレンは45歳だが、立ち姿は20歳くらいにしか見えない。細くて格好いい。モデルさんみたいだ。どこでそのGパン買ったのと聞きたくなるほどフィットしている。金持ちの旦那のために努力しているんだな。顔立ちも整っていて、若い頃は引く手数多だったろうな。
そんなカレンの姿を寮内で認めて、息子は軽く「あれ?」としか思わなかったそうだが、カレンは息子と目が合うなり、一瞬驚いた表情になって、すぐに普段の微笑みに変わった。
案内がひと段落すると、カレンはわざわざ息子の居場所を見つけ出して言った。
「ダギーにはまだ内緒なんだけどね。私たち海外転勤になるの」
カレンは、ダギーを息子と同様のボーダー(寄宿生)にするための下調べをしに来ていたわけだ。
そのときのカレンの目は潤んでいたそうだ。
「参加する」という連絡を大分前から受けていたのに、ダギーの家族は先日の「送別ドリンクス」には来なかった。
その夜、カレンから妻宛に長いメイルが届いた。
そこには他の同級生たちや家族も現れるので、ダギーを同伴して、彼らと顔を合わせる気分にならなかったらしい。
その日、ダギーは両親の転勤の話を聞いてかなり動揺していた。部屋にこもって、まず息子に、そして数人の親友と電話で話した。
ダギーの2歳上の姉カースティはボーダーになれると興奮して喜んでいるそうだが、それも反作用と思われる。
この親子の絆がとてもしっかりしているので、ダギーとカースティのような態度になるのだろう。片や落胆、此方気丈にして親に心配を掛けまい、と。
カレンも自分の傍から子供たちが離れるのが信じられないとメールに書いていた。彼女はよき母であり、最良の妻でありたいという人間だ。日ごろからなんでも完璧にこなすので、拙もよく驚かされる。あの体型も彼女にとって完璧なのだろう。
ここまでに子供たち自身が育んだものや、学制のことや、進学を考慮すれば、ボーディングは子供たちにとってベストの選択になると決心した点は我々家族とも意見は一致している。この選択は彼女にとって完璧ではないが、ベストなのだそうだ。
昨日の23日はご近所さんの仲良しに集まってもらった。
子供たちの学校関係のいい友達、
息子のサッカー関係、
昔のご近所さん、
近隣の日本人家庭などなど、白人、黒人、東洋人みんな来た。
呼んでもないのに、「是非会いたい」とゲートクラッシャーが現れて飲み物代が膨らむ。
その反面で来てくれない人たちも多かった。
返事さえくれない人もいた。
所詮、拙の人望なんてそんなものか。
でも、来てくれた200名あまりの人々に感謝。
おまけに息子の友人の兄(15歳)から意外な情報を得て、今後の参考になった。
天地が揺らぐほどのショックを受ける情報だったけど、
ヒューマン・リレイションって大切だなあ。
社交が苦手なんて言ってらんない。
知識よりも、地域情報と信頼できる人間関係の大事さを痛感。
で、明日25日はホワイトホールだかんね。
なんで通りの名前なのに、ホールなんだろうね。
本来はそういう疑問に答えるブログでしたっけ?
でも、今は備忘録なので悪しからず。