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在寿府イタリア総領事館主催の各国料理コンペに参加してきました。参加と言っても、妻が審査員に選ばれたので、拙は傍観者として同行しただけです。
まず、道中から意外な困難を強いられました。車4台で向かったのですが、先頭を走る案内役の運転手Cが、左折禁止や直進禁止をどんどん進んでしまいます。
後続車もなんとなく続いてしまい、あわや事故の状況。
3回目の違反運転で、「もう、ついていけない」と諦め、なんとかして、独自ルートを辿りました。目的地に到着してCに会うと、「なんで消えちゃったのよ~」と自身の違法、及び危険運転を省みるどころか、
まったく自覚が無い様子。
後続していた他の2台の運転者たちもそのことに触れず。これはとても英国人らしい。たぶん、Cはとても思い込みの強い人柄なのだろう、と彼女の居ないところでその運転者たちに尋ねると、静かに頷いておりました。
さて、駐車場から案内どおりにコンぺ会場に向かおうとすると、
はて?見つかりません。
主催者のお国柄が出た大雑把な案内で、なんとか見当を付けて到着したのは、予定よりも30分遅れ。Cの案内した道は、方向が彼女だけの判る遠回りだったので、それでも時間を食っていた筈でした。で、会場に着いてみると、主催者がドタバタと走り回っています。会場の見かけだけは立派でしたが、料理競技参加者の要求が何もオーガナイズされていません。
さすがだなぁ。と見渡していると、主催者に雇われたオーガナイザーのイタリア人女性Hが寄ってきて、
「なんでアナタがここに居るの?」
「どういう種類の質問だね?」
「ここにはヨーロッパ人しか居ないのよ。あなたはコーリア?それとも・・・」
「これは私の夫ですよ。失礼な言葉使いを慎みなさい」
妻が傍に居なければ、「私はコズモポリタンだ」と言って、もうちょっと会話を楽しむつもりでしたが、Hは平身低頭するのではなく、言い訳を連発。これもお国柄か。
いやいや、いきなり人種差別に会いました。会場には200名ほどがごった返していますが、確かに東洋人は拙だけでありました。その後もオーガナイザー夫婦の態度とオーガナイズは最低で、妻だけでなく参加者もかなり怒っていました。
前置きが長くなりました。で、コンペですが、イタリアは2名、ノルウェイ、フランス、タイ、ギリシア、ドイツ、そして英国が参加しました。タイ国はタイ人孤児を4人養子にしているスイス人を名誉領事にしています。その夫婦はとてもいい人柄で、すぐに仲良くなれました。
コンペは各国代表の男性8名が料理し、各国代表の女性8名が審査します。
料理は総じて魚料理。英国代表は妻の同僚Sが鯖の燻製をパテにしたもの。拙は準備を手伝っていたので、画像が撮れませんでしたが、塩加減も適度で燻製が香ばしく良い出来だったと思います。
以下、料理をご覧あれ。
ドイツ代表。長時間ラップにも包まず、鮭とマグロのタタキが水っぽかったのはなぜでしょうか。鮭寿司のようにも見えますが、中身はガーリッククリームチーズ。チーズは美味かった。でも、どこがドイツ的?
イタリア代表。真ん中の薄いピンク色の肉はメカジキの燻製、Espadon Fumme。これは以前も紹介したThon fummeの一種。スイスでは入手できないそうです。トリノから持って来たとか。
タイ代表はニシンの塩漬けとハーブのクリームソース。そして、海老と蟹のパテ。これが2位だけど、タイ料理か?
そして、これが優勝料理。ノルウェイ代表エルゲィ作の餃子パスタと鱈の塩焼き。一番上に乗っているのは、クレイフィッシュというザリガニ。
優勝者のエルゲィと2位になった在スイスタイ国名誉領事。
3位の料理は、参加者と話し込んでしまって、撮影できませんでした。
彼らは主催側のホテルのレップで、共通の知人もいました。
波乱の始まりでしたが、良い出会いもいくつかあり、結果オーライということで。