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とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
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ジュネーブは狭い。

寒いと人間の行動範囲は狭まるのだろうか。

思いがけないところで、知人に出くわす。

短期間住んでいる者同士である筈なのに意外なところで出くわす。

今は楽しいけど、そのうちこういうことが当然に思えるのかなあ。


それにしても、スイス生活開始後一月半にして、

拙の知る邦人数はせいぜい20名だろうか。

英人は50名、いやもう少しかな。

右隣人はチェコ出身の夫婦だし、

左隣人はスロヴァキア出身の夫婦だ。

スイス人の縁戚は居ても、スイス人の知り合いは皆無。

どこに居んの、スイス人?

ジュネーブに住む人口のうち60%は外国人だと言われる。

でも、「住む」の定義がイマイチ判らない。

空間を占有するには期間を伴うからだ。

学生も「住む」し、駐在員も「住む」し、スイス人と婚姻したあの人も、このヒトも「住む」

もちろん、スイス人自身も「住む」わけだ。

そして、スイス人自身も混血が進み、スイスとそれ以外の国籍を持つひとたちも増えている。

都合に合わせて、スイス人になったり、ナントカ人になったり・・・。

そういう人たち全体をひっくるめて60%が外国人というらしい。

あまりにも増えすぎた外国人に国を荒されるとでも思ったのだろうか。

先日の選挙でも判ることだが、この国は外国人を排斥する方向に動いている。

国際機関の人間ばかりがうごめくジュネーブ、

彼らに対するスイス人の追及も始まっている。

でも、そういう国際機関あったればのスイスのはずなのにね。

先日、拙も独特の人種差別を経験した。

身分を証明しても、態度を変えない人物。

権利を主張しても認めようとしない人物。

「オレが白人の顔をしていたら、お前、そんなこと言えんのか」

その一言で相手が一瞬たじろぐのを拙は見逃さなかった。

そして、議論から逃げ出すのだ。

だって、権利義務関係が明白であれば、誰にも文句のつけようがない。

そういう場合、彼の論点は分けのわからん方向に向かい、

その場から立ち去ろうとする。

去る者は追わない。

もちろん、くだらないから。

寒くて、狭いとこういう人物にも遭遇するもんだ。


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ボンジュールの意味

 

いつもながら理屈っぽいと言われる拙であるが、本日もおフランス語に関してお理屈が頭の中に生じた。

 

フランス人やスイス人は散歩の途中で知らない人々に挨拶をする。面倒だな、と思っていたが、ボンジュールやボンソワってのは「こんちわ」や「こんばんわ」よりも口から出易いので、つい挨拶し返してしまう。英国でも散歩中に挨拶するヒトは多いが、目を合わせなければそのまま通り過ぎる。日本人はどうだろうか。散歩していても、ハイキングしていても、人口密度が高いから「こんにちわ」の連呼になる。人通りが多いのに熊除けの鈴を鳴らす人や、買い物バッグをガサガサさせて自然の音をぶち壊す人が挨拶すれば、「うるさい」とでも言えばいいだろうか。家族や連れと話しながら歩いているのに、意味のない挨拶で話がダメになるのはとても心外な侵害だ。

 

英人でも、スイス人でも、フランス人でも人口密度が低いから挨拶してくれるんだろうな、と思う。だって、街中じゃ見ず知らずに挨拶せんでしょ。因みに拙はリージェントストリートを歩く日本のゲー能人に「こんにちわー」と挨拶したことが何度か。海外で出くわすと、なぜかすごく身近に感じる。言葉使いにそういう含みが現れてしまう。その挨拶の後、食事を一緒にした女優さんもいたなぁ。って、新手のナンパか?いや、もう10年以上前の話だ。

 

話をボンジュールに戻す。たぶん、ボンジュールには「こんにちわ」とは違う気持ちがこもっている。「次のコミュニケーションの準備は出来ていますよ」というサインが含まれているような気がする。そうではないかもしれないけど、言葉の持つ軽快さを感じる。日本語で言えば「ありがとう」と「おおきに」との違いだろうか。大阪弁が好きなだけかもしれないが、「おおきに」って言い易くて、気持ちの入り易い、いい言葉だと思う。大阪弁じゃないけど、「ありがとうさんどす」ってのも好きだなあ。

 

こんなことを書いて、後々どのように考えが変わるかが楽しみだ。言語学的に分析して変わらなければ、それはそれで良いしね。言葉って、メンタリティをコントロールするよね。穏やかで美しい言葉使いを心がけたいものだ。

 

ここは備忘録なので、それらしくしようと思う。

 

「今だから書けることもあるのよ」と、銀座の姉御に言われた。まったくそのとおりだと思う。忘れぬうちに書けることは書いておこう。

 

ネタは毎日たくさん転がっている。毎日が意外性と驚きの連続である。スイスのバカやろうと言いたくなることも少なくない。でも、「こういうものか」と思っているうちに新鮮味を失う。それは英国でも、久々に戻った日本でも起きたことだ。

 

まずは経過。足の親指は抗生剤が切れる頃にウミが止まった。でも、まだ痛いのでアンティセプティックの軟膏をつけて絆創膏を貼る。1週間以内に腫れが完全に引き、痛みが取れたら施術は不要。これは簡単な手術だから英語を話す主治医に開いてもらえる。フランス語しか話せない奴に切り裂かれるのは嫌だ。でも、日本語を話す狂人に切り裂かるとしたら、もっと嫌だな。

 

もうひとつの健康問題は少々厄介。実は昨日、専門医に行った。いきなり駐車場の記述で困った。ある施設を使用するための駐車場だ、とフランス語で書いてある。でも、そんな施設は見当たらないし、地図には公共の駐車場と示されている。いい加減なのか、鷹揚なのか判らない。誰に質問しても、フランス語が耳をかすめるのでムカっとする。しかし、ムカっとするのもエネルギーの無駄。適当に見当をつけて覚悟を決めたら、病院の受付へ。レセプションも担当医も英語喋れるじゃんか、嬉しかったなあ。しかも、医師よりも拙の方がボキャや表現は広い。なんだか優越感。東南アジアに行くとシンガポール以外で味わう気分。

 

診断結果を知って、見通しが付くものの、年明けにはまた診察を受けに行かなければならない。そのとき手術するか、クスリを継続するかが判る。医師は万一のためにと、彼の携帯電話の番号も教えてくれた。こんな経験は今までにないなあ。一ヶ月あまりでだいぶうんざりしていたスイスだけど、いいとこあるじゃん。

 

処方された薬は6週間分。でも、生薬だからということで、2週間毎に薬局に行くことになった。4週間目が終わった頃がクリスマス。まあ、なんとかなるでしょ。

 

今日はテレビも少し便利になった。観ないと思っていたテレビであるが、言葉が判るとなると観たくなくても観てしまう。テレビとPCを点けたままの一日になるのかな。

 

ああ、なんだか事実の羅列だけになっちゃった。でも、こういう事実の積み重ねで話を展開していくつもり。今日考えたことも書きたかったけど、それはまた明日にでも。



頭を角刈りにして撮影した身分証明が出来たので、スイス銀行に講座を作りに行った。

しかし、あまりにも条件が悪いので、「いいや」と断った。

ゴルゴ13にはどんなメリットがあるのだろう。彼の運用範囲はスイスの他行でも十分な筈だ。たぶん、作者はスイスに住んだことないんで知らないんだろうな。

で、いくつかの銀行にアポを取って、

各行の口座のメリットデメリットを尋ねる。

どこもけっこういろんなチャージを取りやがるのであります。

最終的に決めた銀行では、手続きの最中に

子供たちの名前と生年月日を聞かれたので、

水を一杯飲ませろと要求。

あまりにも意外で開いた口が塞がらねーんだよ。

水飲むときは口が塞がるだろ。

なんで? プライバシーの侵害じゃん。 答えないとどうなんの? これってスイスじゃ普通なの? 子供が居ないヒトには何を聞くの? データ漏洩で我々だけじゃなくて、子供にも被害が及んだらオメーら責任取れるの? 自分の金の運用をあんたに任せるために来たんだよ。何様のつもり?

担当者はただ、

「フォーマットになっているだけなので、私も詳しいことは判りません。でも、この項目を空欄にしておくと次に進めません」

「なんだよ。子供いねぇと口座作れねえのかって聞いてんだろ。さしずめ、ここは子供銀行か」

スイス人にこの手のジョークは通じない。突然英語を話さなくなる。通じないとアホに見えるが、多くの日本人も世界ではそう思われているって知っている?

ともあれ、

上司が出てきて、「こんにちわ」も無く、単なる手続きだと言い張るので、

「じゃあ、機密事項漏洩の際には責任持ちます、と一筆書いてください」

と言うと、「お時間掛かりますけど、宜しいですか」

「後で、送ってくれればいいよ」と手を打つ。

で、結局手続きのみが終了して、口座には英国マネーを入金できなかった。

口座がオーソライズされるまで、まだ数日掛かるとのこと。

それまで、和口座と英口座とをバランスよく使い分けなくてはならない。

もう到着して一月以上経っているのに、まだ生活のインフラが整わない。

銀行口座作るのに、3度も同じ銀行に行かなくてはならず、しかも一回は2時間近く掛かる。目的点に行き着くまで、どうでもいい説明や情報が多いのは日本とよく似ている。だけど、日本の場合は安いか、無料でされるサービスでもある。日本のキャッシュカード事情は後進国だと思っていたけど、こうして外国に住み始めてみると、そうでもないことが判る。スイスの銀行はなんでもありだけど、そのために費用を負担するのは預金者側だ。ある意味正しいと思うものの、金融サービスはこれでも競争が可能なのがスイス。そういえば、だいぶ前にクレディスイスの元行員がマネーロンダリングの嫌疑で逮捕されたっけ。あの事件も競争の行き過ぎゆえに起きたこと。本人も気の毒だった。その後彼はどうなったか。彼の妹もあまり画面ではお目に掛からなくなったと聞くが。



あ、飯ネタにする筈だった。

それはまたずれ。またいずれ。

今からおフランス製の燻製生タラコで飯をほふる。くくっ。

おいしいものを食べると、頭来ていても、なぜか笑っちゃうよなあ。





マーラは故障のために神戸ハーフマラソンを欠場したそうです。

今回は残念ですが、大事はもっと先にありますもんね。

体調万全にして臨んで欲しいものです。

それにしても旦那のサポート振りは見事です。

今後は以下のブログにご注目を。

http://marayamauchi.blogzine.jp/japanese/



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