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とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
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司馬遼太郎の著書を思い出させるタイトルになってしまった。と言って、大仰な内容ではない。

しばらく更新できなかった理由は、イースター期間中で来客が多いこと、子供たちと過ごすことで時間を取られているからであって、ネタがないわけではない。3台あるPCの占有状況も4名+αではけっこう手一杯。そういう時は真夜中に使えば良さそうなものだが、最近はどうも体調が良くない。早く寝てしまうので、春のセンバツ高校野球さえ観られない状況。

さて、2008年のジュネーブのイースター期間はと言うと、かなり寒い。実はイースター以前には昼間はコート無しでいいほどの陽気だったのに、最近はときどき吹雪くほどのジュネーブである。こういうつまらないことを書いておくのも備忘録としては重要な機能。来年の今頃に読み返して、昨年はこうだったから、と何かしらの判断材料にする。

イースター期間だから出来ることもあるのだが、この寒さでは大したことも出来ない。雪もすぐに溶けてしまう中途半端なモノなので、山に行くのもどうか。雪道を歩くだけってのはただ疲れる。坂道は滑りたい。そうなると、やはりノルディック(クロスカントリースキー)がいいかな、ということになる。

今年は昨年よりもマシだったそうだが、かなりの雪不足でもはやシーズンオフ間近。近隣の人々は週末ともなれば、明るくなる前に起きて来て、身支度を整え自宅から30分、あるいは2時間以内のスキー場でひと滑りして、夕方は自宅でまったりするというパターンらしい。

マンション郡の中に埋もれて生活していると、多くの家がそういうライフスタイルを送っていることがよく判る。なにしろ昼間はどこの家にも人の気配がない。やはりここは遊びそのものがゾートが生活に組み込まれた国らしい。

さて、今日はアウトレットへ。

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至るところでバスケのコートを見かける。

プレイしている子供たちもけっこう上手。何を隠そう、拙のスポーツは野球でもなければ、陸上でもなく、バスケの経歴が最長。

と言って、長ければ上手いということではなくて、若い頃のスポーツはけっこう力任せだった。 そういうのは技術がないから後年に応える。

まず、若い頃は技術を磨くべきだ。磨いてもなかなか光らないことがあるけど、磨いていれば必ず光って来る。しかし、磨きすぎてダメになったら次のことを考えなくてはならない。

英国人である息子はラグビーでまずその障壁にぶち当たった。もうラグビーは生涯やれない。今後はサッカー、クリケット、そしてホッケーで生計を立てることを考えている。

先日はフェドラーが子供のころに練習していたテニス倶楽部を見る機会があった。設備のよく整った最高の設備だ。東横線から田園コロシアムを眺めては、「ブルジョアめ」と毒づいていた記憶が甦る。

聞いたところでは、英国同様に15歳くらいまでがスポーツ選手としての最初の試練らしい。それはある意味で日本と同じだ。もちろん、その後に開花していく選手もいるが、興行主たちは短気である。

ところが、妙なことに英国でもスイスでも14,5歳で社会に参加する洗礼を受ける。

キャリアズ・フェアと言われる就職相談があるのだ。

ちょと早すぎやしませんか?

日本ならば、女子はブラジャーをつけるころ、男子は性的妄想で頭いっぱい。

この時期に一挙に「大人になれ」と?

世の中ってそんなに余裕がないものかな。日本人はいつまでも子供だと言われるけど、別に無理に大人になんなくてもいいんじゃないの?

ま、運動選手で食べていくのなら、早熟が好まれるのも判るけど、晩熟の好選手のほうが多いような気がする。










2008年3月16日のまつえレデースマラソンでマーラが優勝していました。

彼女自身の正式なレースとしては、前回の大阪国際に次いでの連勝です。

まつえレデースハーフマラソンの記事
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/news/20080316-OYT8T00594.htm

マーラのブログ
http://marayamauchi.blogzine.jp/japanese/1_latest_information/index.html


ロンドンマラソンには参加すんの?

と問い合わせ中ですが、北京五輪に向けての本格的トレーニングを開始する直前なので、どうかな?と。

英国のわが子たちの学校は本日からイースターホリデーで、ここに2週間も居やがる。でも、娘はBF宅とか友人宅とかで、来週来瑞西。

週末のEasy Jetの夜便は結構混む。英国サラリーマンがネクタイのまま。話を聞いていると、ミジューの別荘だの、ヴェヴェイの別荘だのとスキーリゾートに家がある様子。さすがですなぁ。金持ちにはやさしいスイス。

息子が一人でイミグレに現れる。背が伸びたかな。でも、拙よりもまだだいぶ小さい。

息子はホッケーでプロチームにスカウトされ、帰国後に何度かトライアルを受けるとのこと。いいみやげ話だ。

娘はsenior prefect(監督生徒)に選ばれて、これからhead girl(女生徒総代)の審査を受けることになる。これも、まあまあのみやげ話だ。

二人ともまだまだ先がある。プロになれなくても、総代になれなくても拙は全然構わない。優秀な人間などいくらでもいるので、もしつまづいた時でも、慌てずに、しっかりと自分の立ち位置を見極めてから立ち上がって欲しい。親元を離れてもしっかりやっている子供たちに励まされるのは拙のほうだ。

明日は刺身でも振舞うか。


「おいしいなんて幻想に過ぎない。恋愛と同じで思い込みを正当化し、自分を納得させているだけだ」

在外邦人の悲しい性のひとつと言えば、食に対する気持ちをこうして押し殺してしまうことではないだろうか。

もちろん、面倒臭いというのもある。

日本に行けば、どの居酒屋でも、定食屋でも注文さえすれば、タダみたいな料金でサバ味噌煮とか、塩焼きが食べられる。一時帰国して、海外の拠点に戻ると、その反動がある。「さあ、飯でも」と思った途端に萎えた気分になる。自分で時間を掛けて作るか、高額な塩焼きになったりする。すると、逃避行為としての幻想が始まるのだ。

拙の場合、特に青魚が恋しくなる。

それに、醤油と大根と白飯は必須アイテム。

昨日の昼は拙の身体に悪い筈の鰯を購入して、昼ごはんに当てた。

一昨日の嵐とは打って変わっての大快晴。

鰯雲を見つけるなり、思いついたのは七輪焼き。

それなら家の中を臭くさせることもない。

10Fにある拙宅ベランダに設置された小さなBBQセット。

開けてみると、前任者の残した汚れがこびりついている。




青魚衝動に駆られている拙はこれくらいのことではへこたれない。昨年の夏以来と思われる汚れを何とか落として、塩を降った鰯を並べる。鰯たちの末期の景色はジュラ山脈である。


焼いた後は、モンブラン側のテーブルに座り、大噴水ジェットを観ながら、大根おろしと醤油で鰯を骨まで頂く。それにしても小さい鰯だなあ。






スイスという内陸国に海の鮮魚を運ぶために生じるフードマイレージ。温暖化が進み、生態系が乱れ、鰯の生息にも影響しているので、鰯自体が採れなくなり、こんな小さいものしかマーケットに出回らないことになる。などと考えては、蚊帳の内側に居ることを痛感する。それでも鰯は美味かったので、造物主に感謝。だが、罪悪感はないな。




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