とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
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また、無差別殺人。
スイスでも、フランスでも、英国でもこの数日間のトップニュースだ。
たぶん、世界のトップニュースだったのだろう。
世界の殺人事件をすべて知っているわけではないが、この無差別殺人は日本の犯罪の特徴とは言えないだろうか。
「誰でもいい」という考え方は、「お前でも誰でもいい」と扱いをされてきた社会への仕返しにも見える。
犯人は人員削減の対象にされていると思い込んでいたらしい。
企業は個々の能力よりも頭数だけで労働力を勘定する。
勘定が合わなくなれば、誰彼構わず人員削減する。
この「誰彼構わず」が犯人の持つ劣等感や価値観を刺激して、正常な判断を狂わせたのではないだろうか。
類似事件はたくさんあると言われるが、特に似ているのはアメリカのバージニア工科大学の事件だ。
劣等感、孤独感、社会からの疎外感、感情の制御などの点で類似していると思う。
「ローマ人の手紙」を著した塩野七生さんは、殺人は人間の本性であるという主旨を、あるテレビ番組で述べておられたことがある。
拙もそう思う。戦争がなければ、別のカタチでイジメや殺人は行われる。人間はそういう生き物らしい。だからこそ、宗教や理性で自らを律して来たのだろう。もちろん、宗教は万能ではなかったことは歴史が証明しているし、理性を持ちながら連続殺人を行う者も後を絶たない。
でも、こういう事件を防ぐ手立てはあると思う。同じような事件、同じような心理状況が作り出される環境が我々の周囲に揃っているのだから、それら外部要因を取り除くことは無理としても、人間自らがもうちょっとまともになる可能性を作り出して行けないものだろうか。そうすると、学校以外での教育ということになるのだろうか。
ちなみに猟奇的な連続殺人と、秋葉原事件のように無差別大量殺人とでは行為の背景がまったく異なる。行為者の心理状況や問題解決能力もまったく異なる。前者には捕まらない例もいくつかあるのだ。
それにしても、亡くなった方々はもとより、被害者たちが気の毒だ。
犯人には死刑を与えるのではなく、一生を被害者の人生を支えることで償ってもらいたいものだが、今の司法制度では叶わないことだろうか。死ぬ気で行ったことなら、死ぬ気で被害者や遺族に償うべきだろう。
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先だっての記事で、ユーロ開催日を6日と書いていることに気付いた。
面白いので、そのままにする。
さて、昨日6月7日からユーロ2008のサッカーが始まったわけだが、
大噴水の上に掲げられた直径10mの気球も、どうやら開会に間に合ったようだ。
昼間から、コンサートなど多くのイヴェントが行われるとのことなので、ビッグスクリーンの置かれる旧市街のプランパレ広場に訪れてみる。
スリ被害があまりにもひどいと言われるので、デジカメを持参しなかった。 本当は忘れたんだけどね。
午後2時から3時にかけてうろついてみたが、活気があるのはトルコ人とポルトガル人ばかり。
300m四方の広場周辺は彼らだけで賑わっていた。
特にポル人は自家用車にポル国旗をつけて、ユニフォーム姿のサポーターを見つけるとクラクションを鳴らせっ放しでうるさいのなんの。これは活気があるとでも言うことだろうか。
「イギリスが参加していたら、もっと人が多くて、もっと賑やかだっただろうな」
とは妻の言。
そうかもしれぬ。サッカーとなると結構やかましい連中だもんな。
キックオフ間近になり、ご近所の日本人家族から一緒に観戦しようという連絡を頂く。
カレーやお惣菜を食べながら、2試合の観戦。なんだか贅沢やね。
開幕戦のスイス-チェコ戦は盛り上がりに欠けた遅い試合。
「つまんねえ。試合」と、観ていて、皆イライラ。しかもスイス負けるし。
こうなるとジュネーブからユーロ2008の活気を残すには、ポルトガルを応援するしかない。
なぜなら、既に何度か述べたようにジュネーブにはポルトガル人居住者が多い。彼らの盛り上がりようは相当なものだ。
でも、、本当はポルトガルのサッカースタイルって嫌いなんだよなあ。
こズルいプレーが多くて、オーヴァーリアクションで、けっこう卑怯だと思う。
ブラジル代表にも選ばれるべき実力をもちながら、その人格を嫌われて参加させてもらえない重国籍の選手もけっこう居るのは有名な話だ。
しかし、昨日のポル対トルコ戦ではひどいプレーはあまり観られなかった。
むしろ、トルコはけっこう荒っぽい。
ポルトガルがゴールするたびに、「ゴール」の歓声とけたたましいクラクションがジュネーブ中に響く。
ヘリコプターも数機が全然関係ないところを飛び交う。なんだ、ありゃ?
ポルトガルの宿泊所が近所なので、行こうと言い出す人がいたが、行ったらどうだったんだろう。
寒くて、眠かったので行かなかったけど、行けばサインくらいもらえたかな。
ユーロ2008サッカーが6日から始まる。
ジュネーブ中がこの大会で盛り上がっている。
140mの大噴水、ジェッドーの上には直径10mのサッカーボールの気球が設けられていたが、強風で壊れてしまい、現在英国で修繕中とのこと。大会期間中に戻るのだろうか。
街中や住宅街では軒並み、スイス国旗と自国国旗とがはためいている。
ジュネーブに住んでいる外国人の多さに改めて気付かされる。
それにしても、なんとポルトガル人の多いことか。
カルージュ辺りではポルトガル国旗だらけだ。
我々日本人を含む外国人居住者の中でも、在ジュネーブポルトガル人は外国人全体の20%を占める一大勢力だそうな。この連中が持ち込んだ価値観でジュネーブはここ数年に大きく変わってしまった、という人々も少なくない。貧しく、結束力のある彼らは独特の理論と道徳観を持っている。個人的に付き合えばいい奴らだが、一旦利害関係が絡むと非常に難しい相手でもある。
特にポルトガル人のため、というわけでもなく、海外からやってくる暴徒やフーリガンの対策として、ジュネーブ警察は簡易トイレならぬ簡易監獄を設置した。場所は空港隣のエキジビジョンセンターの第7ホールという巨大なスペースに。
準備周到だな、ジュネーブ。