忍者ブログ
とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
[53]  [54]  [55]  [56]  [57]  [58]  [59]  [60]  [61]  [62
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


取材先から予定を1週間早めてくれ、という連絡が入る。

これは珍しい。願ったりだ。

と思ったものの、よく見ると、一つの行程が抜けると言う。

それでは記事にならないので、

だれか質問に応えろ、答えて、コタエて下さい、

と下手(したで)に主張。

広報担当は出来る範囲でとのこと。

俺様の質問に一般的な回答で受け答えできると思うなよ、

と嘯(うそぶ)く。

で、どんな質問を用意したっけ?、とファイルを探してみると、

これが見つからない。

まず、膨大な資料を読んでいなかった。

つまり、質問など作っていなかったのさ。ははん。

24時間内に約100ページに及ぶ専門資料を読んで、

記事にするための質問を準備しなければならない。

資料はもちろん英語で、しかもjargon(専門用語)だらけだぞ。

困った。困ったけど、なんとか読み飛ばして質問を作った。

さすがプロだなあ。

ただ、いい加減なだけか。

とりあえず、出陣。

目指すは英国最新、最大のエコ住宅。

この記事は有料。



PR

子供たちと別々に生活する寂しさを紛らわすことなど

考える余裕もないほどの状況になりつつ、

その子供たちが入寮した日の夕方、

その学校にある人物をお招きした。

誰あろう、銀座で知り合った数独の父である。

数独の父とは、名もないパズルに命名して命を吹き込み、

パズルの一般化、大衆化、面白かぁに成功した

二コリ社のシャッチョさんである。

いや、社長さんの鍛治さんである。

ご本人のブログを拝見すると、

一読して面白い。

http://www.nikoli.co.jp/blog/kaji/

さらに読むと、この方は人生を楽しんでいるからこちらも楽しくなる。

もっと読むと、この方の発想力の柔軟さや真面目さが伝わる。

お会いすると、ブログのまんまという感じです。

それは究極の表現者ということではないかな、と。




そんなわけで、

鍛治さんには生徒たちの前で数独について物語って頂き、

パズルで子供たちと遊んで頂いた。

拙と妻とで総力をあげて通訳するつもりだったが、

ほとんど妻がやった。本職じゃないのに大したもんだ。

妻の方がマーラ・ヤマウチよりも日本語が上手いかもしれない。

競ってどうする?

マラソンでは勝てないので許してくれ。

で、競ってどうする?


鍛治さんの話は理論的で、明瞭で、

生徒以上に教師たちが感銘を受けていた。

さすが、パズル王、数独の父、いや、数独のゴッド・ファーザーか。

頭の中に「白い世界の片隅に~」というメロデーが流れる。

ゴッド・ファーザーは名付け親という意味だ。

でも、今日の数独の躍進を考えるとそれ以上の存在だ。



学校を出てから、

エプソム競馬場近くのパブで、

夕日と広大なカルスト台地の景色を眺めながらビールを啜る。

ビールが美味い。空気は冷たい。トイレは近い。

ロンドン市内に戻ると地下鉄ストの現実。

普段から地下鉄は使わないが、

地上交通はマヒ状態。

タクシーも目的地によっては使い物にならないから、歩く。

和食処SOHO JAPANで英国野球狂団と落ち合う。

鍛治さんもお連れしてしまった。

焼酎が旨い。さつま揚げが美味い。

かつての「にんじんフードショップ」の看板が頭の中で揺れる。

目まぐるしい一日だったが、楽しかった。

子供のことなど考える暇もなかった。

今は目の前に締め切り前原稿が、・・・うう。

た、楽しい・・。



「食べたいものは何?」

と尋ねると、

娘は、

ラーメン、納豆、鯖と大根おろし、しょうが焼き、みそ焼きグリル、ジャンバラヤ、冷やし中華、とんかつ」

息子は、

「ぺペロンチーノ、ラーメン、チャーシュー丼、しょうが焼きジャンバラヤ、ソース焼きソバ、焼き鳥、ホルモン、にんにくの芽とキャベツの炒め、ふりかけご飯、スパイシー・チキン」

スパイシー・チキンとは、卵と醤油とごま油でマリネートしたチキンに片栗粉をまぶして揚げ、ねぎソースという代物を掛けたものです。マーラとその旦那を始め、多くの方々が絶賛して下さる料理です。

もちろん、ガーニッシュとして添える野菜は大量ですので、

どの料理でも繊維質の摂取量は相当なものだと思います。

こうして見ると、娘よりも息子の方が和食寄りで、

濃い味のものを好むようです。

拙は塩味が足らないとストレスを感じるのですが、

子供たちは「ウマミ」を重視します。

これはある意味で食育の成果。

いえ、食育なんて造語は意識していなかったんですけどね。


昨日は娘が寄宿生活に入りました。

個室で、テニスコートの横。

運動オンチの娘にはぴったり?



同じ学校でも男女でタイミングを違えないと、

対応し切れんという事情なんでしょう。

本日は息子の番です。

彼の最後の食事はスパイシー・チキンでした。


食卓を整えて、家族全員が揃う。

いつものように食事が始まる。

今日は何をしたとか、

何を考えたとか、

明日は何をする、と言ったところで、妻が急に変になった。

「泣いてんのか、お前?」

「涙で餃子がしょっぱい」

「それは醤油だ」

妻は立ち上がってどこかに行く。

明日から娘がこの家の風景から消え去り、学校の寮生になるからだ。

子供たちと拙は通常の会話をする。

「お前たちのおじいさんは、この家族が遠く離れる時にいつも泣いていたね」

と言うと、拙が感情を制御できなくなってしまった。

そう、この家族の中では制御しなくて良いのだ。

明日の午後から確実に娘がここから居なくなる。

明後日は息子。

やっていることは本当に正しいのか。

子離れ出来ない父親は思う。

やはり餃子はしょっぱい。


レース直後に発表された記録です。

9位でゴールしたマーラの表情は、

必ずしも冴えた感じではありませんでした。

36度というその暑さのせいもあったでしょう。

その後のインタビューでは、

「この日のために100%の調整を行って来た。脚は軽かった。どこまでも行けると感じていた。でも、30キロ付近で先頭に出たのは時期的に少し早すぎたと思う。その後に生じた先頭集団とのギャップが埋められなかった」

と聞き取れました。

英国は午前1時半で、けっこう眠かったので、

少し違うかもしれませんが、だいたいこんな具合でした。

さらに、「北京でも似たような天候になるだろう」とのこと。


今や、マーラは世界でトップの9名の中に入るマラソン選手です。

拙ブログで彼女を始めて紹介した頃、

誰が彼女のこの快挙を想像したでしょう。

もちろん、拙は彼女の躍進を信じていました。

それはヤマウチ夫婦を見ていたからかもしれません。

だから、我がことのように素直に喜べます。


また夫妻にWelldoneカードを送らなくちゃ。

レースごとにカードを送るのは大きな楽しみです。

ところで、

最近、「友達のマーラさんと・・・」というブログが増えましたねぇ。

友達は、有名になると突然増えるものなのでしょうか?

苦しい時に助けてくれるものこそ、友達だと思っていましたが。


<< 前のページ 次のページ >>
カレンダー
02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
フリーエリア
最新コメント
[02/01 多田宗太郎]
[12/09 Marmite]
[09/16 Marmite]
[09/09 orange]
[05/16 Marmite]
プロフィール
HN:
牧歌
性別:
男性
職業:
趣味に被る
趣味:
職業に近い
自己紹介:
欧州をうろつく牧歌人。
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
アクセス解析
アクセス解析
忍者ブログ [PR]