とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
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取材先から予定を1週間早めてくれ、という連絡が入る。
これは珍しい。願ったりだ。
と思ったものの、よく見ると、一つの行程が抜けると言う。
それでは記事にならないので、
だれか質問に応えろ、答えて、コタエて下さい、
と下手(したで)に主張。
広報担当は出来る範囲でとのこと。
俺様の質問に一般的な回答で受け答えできると思うなよ、
と嘯(うそぶ)く。
で、どんな質問を用意したっけ?、とファイルを探してみると、
これが見つからない。
まず、膨大な資料を読んでいなかった。
つまり、質問など作っていなかったのさ。ははん。
24時間内に約100ページに及ぶ専門資料を読んで、
記事にするための質問を準備しなければならない。
資料はもちろん英語で、しかもjargon(専門用語)だらけだぞ。
困った。困ったけど、なんとか読み飛ばして質問を作った。
さすがプロだなあ。
ただ、いい加減なだけか。
とりあえず、出陣。
目指すは英国最新、最大のエコ住宅。
この記事は有料。

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子供たちと別々に生活する寂しさを紛らわすことなど
考える余裕もないほどの状況になりつつ、
その子供たちが入寮した日の夕方、
その学校にある人物をお招きした。
誰あろう、銀座で知り合った数独の父である。
数独の父とは、名もないパズルに命名して命を吹き込み、
パズルの一般化、大衆化、面白かぁに成功した
二コリ社のシャッチョさんである。
いや、社長さんの鍛治さんである。
ご本人のブログを拝見すると、
一読して面白い。
http://www.nikoli.co.jp/blog/kaji/
さらに読むと、この方は人生を楽しんでいるからこちらも楽しくなる。
もっと読むと、この方の発想力の柔軟さや真面目さが伝わる。
お会いすると、ブログのまんまという感じです。
それは究極の表現者ということではないかな、と。
そんなわけで、
鍛治さんには生徒たちの前で数独について物語って頂き、
パズルで子供たちと遊んで頂いた。
拙と妻とで総力をあげて通訳するつもりだったが、
ほとんど妻がやった。本職じゃないのに大したもんだ。
妻の方がマーラ・ヤマウチよりも日本語が上手いかもしれない。
競ってどうする?
マラソンでは勝てないので許してくれ。
で、競ってどうする?
鍛治さんの話は理論的で、明瞭で、
生徒以上に教師たちが感銘を受けていた。
さすが、パズル王、数独の父、いや、数独のゴッド・ファーザーか。
頭の中に「白い世界の片隅に~」というメロデーが流れる。
ゴッド・ファーザーは名付け親という意味だ。
でも、今日の数独の躍進を考えるとそれ以上の存在だ。
学校を出てから、
エプソム競馬場近くのパブで、
夕日と広大なカルスト台地の景色を眺めながらビールを啜る。
ビールが美味い。空気は冷たい。トイレは近い。
ロンドン市内に戻ると地下鉄ストの現実。
普段から地下鉄は使わないが、
地上交通はマヒ状態。
タクシーも目的地によっては使い物にならないから、歩く。
和食処SOHO JAPANで英国野球狂団と落ち合う。
鍛治さんもお連れしてしまった。
焼酎が旨い。さつま揚げが美味い。
かつての「にんじんフードショップ」の看板が頭の中で揺れる。
目まぐるしい一日だったが、楽しかった。
子供のことなど考える暇もなかった。
今は目の前に締め切り前原稿が、・・・うう。
た、楽しい・・。

「食べたいものは何?」
と尋ねると、
娘は、
「ラーメン、納豆、鯖と大根おろし、しょうが焼き、みそ焼きグリル、ジャンバラヤ、冷やし中華、とんかつ」
息子は、
「ぺペロンチーノ、ラーメン、チャーシュー丼、しょうが焼き、ジャンバラヤ、ソース焼きソバ、焼き鳥、ホルモン、にんにくの芽とキャベツの炒め、ふりかけご飯、スパイシー・チキン」
スパイシー・チキンとは、卵と醤油とごま油でマリネートしたチキンに片栗粉をまぶして揚げ、ねぎソースという代物を掛けたものです。マーラとその旦那を始め、多くの方々が絶賛して下さる料理です。
もちろん、ガーニッシュとして添える野菜は大量ですので、
どの料理でも繊維質の摂取量は相当なものだと思います。
こうして見ると、娘よりも息子の方が和食寄りで、
濃い味のものを好むようです。
拙は塩味が足らないとストレスを感じるのですが、
子供たちは「ウマミ」を重視します。
これはある意味で食育の成果。
いえ、食育なんて造語は意識していなかったんですけどね。
昨日は娘が寄宿生活に入りました。
個室で、テニスコートの横。
運動オンチの娘にはぴったり?
同じ学校でも男女でタイミングを違えないと、
対応し切れんという事情なんでしょう。
本日は息子の番です。
彼の最後の食事はスパイシー・チキンでした。

食卓を整えて、家族全員が揃う。
いつものように食事が始まる。
今日は何をしたとか、
何を考えたとか、
明日は何をする、と言ったところで、妻が急に変になった。
「泣いてんのか、お前?」
「涙で餃子がしょっぱい」
「それは醤油だ」
妻は立ち上がってどこかに行く。
明日から娘がこの家の風景から消え去り、学校の寮生になるからだ。
子供たちと拙は通常の会話をする。
「お前たちのおじいさんは、この家族が遠く離れる時にいつも泣いていたね」
と言うと、拙が感情を制御できなくなってしまった。
そう、この家族の中では制御しなくて良いのだ。
明日の午後から確実に娘がここから居なくなる。
明後日は息子。
やっていることは本当に正しいのか。
子離れ出来ない父親は思う。
やはり餃子はしょっぱい。

レース直後に発表された記録です。
9位でゴールしたマーラの表情は、
必ずしも冴えた感じではありませんでした。
36度というその暑さのせいもあったでしょう。
その後のインタビューでは、
「この日のために100%の調整を行って来た。脚は軽かった。どこまでも行けると感じていた。でも、30キロ付近で先頭に出たのは時期的に少し早すぎたと思う。その後に生じた先頭集団とのギャップが埋められなかった」
と聞き取れました。
英国は午前1時半で、けっこう眠かったので、
少し違うかもしれませんが、だいたいこんな具合でした。
さらに、「北京でも似たような天候になるだろう」とのこと。
今や、マーラは世界でトップの9名の中に入るマラソン選手です。
拙ブログで彼女を始めて紹介した頃、
誰が彼女のこの快挙を想像したでしょう。
もちろん、拙は彼女の躍進を信じていました。
それはヤマウチ夫婦を見ていたからかもしれません。
だから、我がことのように素直に喜べます。
また夫妻にWelldoneカードを送らなくちゃ。
レースごとにカードを送るのは大きな楽しみです。
ところで、
最近、「友達のマーラさんと・・・」というブログが増えましたねぇ。
友達は、有名になると突然増えるものなのでしょうか?
苦しい時に助けてくれるものこそ、友達だと思っていましたが。
