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とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
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連日連夜のお招き。昨日は日本総領事館に自己招待だった。それほど在外邦人社会に接する重要性があるというわけで拙も必死なわけ。

外国生活では、日本人同士はなかなか仲良くならない。日本人を避けて、「自分は現地化できる」と思い込んでいる場合も少なくない。拙の場合は妻を理解するために、と英国で出来るだけ現地化を心がけたことがある。でも、1年持たなかった。以来、日本人社会に繋がることになった。

互いに見て見ぬフリをする日本人同士でも、一旦レセプションやパーティなどで会うと急接近し合う。拙も寿府では、今後いろいろな共同体に参加することになるだろう。例えば、UNのソフトボールチームとか。あ、それは邦人社会とはちゃう。

本日招いてくれたのは、在スイス50年以上の大学教授。九州大学に客員教授として数年過ごしたこともある人物で、在ジュネーブ英人社会での重鎮だが、軽快な語りとユーモアある話しっぷりに魅了される85歳のおじいちゃん。なんでもノーベル賞の選考委員らしい。

奥さんは医師で、そのお爺さんは軍医として1897年に日本に行ったことがあるとか。アーネストサトウ公使と一緒に撮影した写真を見せてもらって驚く。

拙ら夫婦以外に招かれていたのが弁護士夫婦で、フランス人の奥さんは凄い別嬪、スタイル抜群なだけではなく、PLOでパレスチナレポートを書いたヒト。スコットランド人のそのご主人とその奥さんの両人をよく見ると、「あれ、この前ニュースに出てませんでしたっけ?」「ええ、よく出ますよ」 いろいろな番組でコメントをしている。

彼らははっきり言って、英国やフランス国からのブレイン流出組み。スイスに請われて移り住んできた人たち。今晩は光栄にも招かれたわけだが、妻のジョブタイトルは名前負けしてないのかな。拙は自由人だからどうでもいい。皆、拙の話を面白そうに聞いてくれる。拙も茶々を入れる。

もう一人、ご主人は障害者で寝たきりだという奥様。話を聞いていると、Down Underの出身だが、結婚で英国貴族になってからスイスに長年住んでいるらしい。ご主人は貴族といえども成功したビジネスマンだったにちがいない。

こういう顔ぶれを見るに付け、スイスという国の面白さを感じる。自国にメリットのある人物をどんどん受け容れるんだな。

帰宅して気づいたのは携帯電話が懐にないこと。鳴らしてみても見つからない。たぶん、あの家に忘れたんだな。明日でも、明後日でも取りに伺わねば。わざと忘れたわけじゃないけど、行くのはなんとなく楽しみ。また、あの夫婦に会える。老いても輝く人たち。


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まず、新年会の話。

在寿府日本総領事館で新年会。拙は日本人としての手続きである在留登録を行っていなかったので、この選から漏れていたことが昨日判る。

友人と門前まで行って断られたらそれもいいかな、というつもりだった。

しかし、その友人が「日本総領事館に電話してみたら」と言うので、連絡してみると、拙に関する諸般の事情を知る職員の方々が気を使って下さって、拙は当日になって新年会に参加できることになった。

ここで、また在寿府日本ミッションの方々に深く感謝。

寿府着以来3ヶ月そこそこの拙にとって、この日本人社会との出会いは有意義であり、なによりも嬉しい。

14年ぶりに知人(元同僚?)にも会えたしね。

その知人に拠れば、在寿府邦人って2600名しかいないんだって。これからジュネーブ日本人倶楽部に参加するので、これで一気に知り合いが増えそう。2600名のうちかなりの方々と知り合うことになるのだろう。



12th nightというのは、クリスマスから12夜目のこと。だから、パーテーとしては、本来1月6日に行われる。クリスマスイブ、クリスマス当日、ボクシングデイ、ニュー・イヤーズ・イヴ(大晦日)、ニュー・イヤーズ・デイと、散々口実をつけては飲む機会を作って来たのに、駄目押しのように飲み続ける。まあ、12th nightが新年会に当たるんでしょうな。

英国系のあるお宅から招かれて参加。

先ほどまで日本語だったが、今度は英語。

何か辛いな、と思っていたらお父さんが日本人だという人物に遭遇。

コミュは英語だが、共通の話題や日本のことが判るのは有難い。

こちらから帰宅すると夜中の1時。

一晩で2件のパーテーはきつい。

きついけど、大事なヒューマンコネクション。



今朝は寒かった。地面が凍っていた。こういう路面にスノータイヤは有効なんだろうな。と思いつつ、ゴム底の靴を履く。妻には高いヒールを履くなとアドバイス。

車庫から車を後進で出すと路面が滑るのを感じた。軽く制動させてもABSブレーキみたいな感じ。

妻事務所までは快適ドライブ。途中の坂道でポンピングブレーキを試みる。高等技術ではない。単なる物理の知識と応用。それを理解しないで、ブレーキングをしている先行車輌を見て怖いなあ、と車間を空けていて正解。先行車はカーブでガードレールに接触。当たり前でしょ、それがcentrifugal force(遠心力)。横滑りしてさぞ怖かったことでしょう。

でも、拙も軽く失敗。駐車場内で360度方向転換し終えて制動に入った途端、車が前方に2mほど滑った。遠心力は判っているのに、慣性の法則を忘れていた。危うく車はボラードへの激突を免れたのだ。ふぃ~。

拙はそのまま病院に。アポの時間よりも早い到着なのに、コトはとっとこ進む。スキャンで身体を開きにしたり、輪切りにしたり。拙のために指導音声を英語にしてくれた。「日本語はないの?この機械日本製でしょ」と聞くと、笑われた。

自分の身体の中を見たり。検査対象は臓器だが、「おお、ここにこれだけ厚い筋肉のあるヒトはスイス人にもなかなかいませんよ」「そうですか。背筋と腹筋には自信があります。意外なことにジャンプ力に関係あるんですよね」 医師と病気とまったく関係ないことで盛り上がる。まさに「輪切りのワタシ」「鯵の開きの気持ちがよく判る」

待合室で待たされる間に同じ症状の患者を2名見たので、そのことが話題になる。 

「今朝は道が凍っていましたから、やはりこういう事故は起き易いんですね」

「そうですね。今日はすでに6件ほど同じ事例で患者が運ばれて来ています」

拙が見たのは、うら若き女性2名の車椅子姿。二人ともピンヒールを履いている。そして、片足は骨折、あるいはひどく挫いている様子。くるぶしが片方の3倍も腫れている。胸の開いた白シャツを着て、上下黒のスーツだが、転倒の勢いでズボンは破れている。美貌も若さも形無しである。涙ぐんでいるので、声を掛けてあげたかったが、どうせフランス語でないと会話が成り立たないんだろうな。労わる言葉を掛けてあげるにも仏語学ばないと不可と気づく。あたりまえだ。

凍った路面に接触面の少ないピンヒールを履いて歩けば、支えが少ない分、滑るリスクは増える。凍った路面でブレーキを掛けてタイヤをロックすれば、遠心力によって車は外側に滑る。スイスでもこんな奴らいるんだ。イギリスにはとても多いので、運転手に「ばーか、ばーか」と叫びたくなる。性格悪い?

なんだか物理って、哲学みたいだな。当たり前のことを当たり前に説明している。でも、骨折したヒトたちや、車をぶつけたヒトたちには教訓に聞こえるだろう。

スイスの冬を甘く見ちゃなりませんぜ。でも、まだスノータイヤ履いてない。



2ヶ月前に取った病院のアポが手帳に書いてある。

ああ、また行くのか、とやや陰鬱な気分。病院に行けば、かなり時間も取られるし、診断結果によっては気分にも影響する。拙の仕事は健康なときに気合を入れないと、なかなか良いものが出来上がらないので、気分はいつでも平常でありたいと心がけている。

で、病院に行くと受付の女性たちが拙の来院を歓迎してくれた。

しかし、

「アナタの名前は?」

「なんで?知っているんだろ?」

「アナタが来たことは皆覚えているけど、名前が判らなくて困っていたのよ」

「え??!?」 意味不明

「とにかくスペルして頂戴」

「えと、b(ベー)、o(オウ)、k(ケ)・・・・」

「あー、やっぱりスペル間
違ってたのよ。これだから外国人の名前は苦労するわ」

「漢字で書いたら誰も困らないよ」

西洋人に表意文字文化と表音文字文化との違いを語っても、どうせ判りっこない。 この表意と表音との差は、英語と日本語を話す拙にとってストレスの範囲だ。

「そんなもん、判れよ」

と言ったところで、表音文字文化しか知らん奴らに表意文字文化の凄さなんか判らんだろうな。

表意文字は目を使うが、思考言語としては優れていると思う。認識が早い。法則があるので、関連性がわかり易い。

一方、表音文字は思考を先導する記号としてはイマイチに感じる。ラテン語を学ばない限り、語源はおろかその言葉の深みや哲学には触れられないし、哲学的思考が賢者と呼ばれる賢者でもない一部の特殊能力の人たちのモノになってしまう・・ような気がする。

いろんな国の言葉が出来たって、こういう言語認識や言語学的な意見を持たないと、それは習い事の範疇を出ない。日本人もそうだが、スイス人も習い事は得意だ。言われたことをきちりとこなす。出来なければ、バカだ、アホだと・・・上位が下位を作って見下す。って、そういうもんじゃねえだろもん。

拙はヒトにモノを教わるのが嫌いだ。留学もしたことないし、英会話学校なんて行ったことない。だから、拙の英語はもちろん、拙の日本語も拙意外には出来ない。


拙にとって親(ちか)しいスイス人は2名。

一人は親友の奥さんで名前がキングギドラみたいだけどけっこうな美人。15年ほど付き合いのある彼女はドイツ、フランス、イタリア、英語、日本語を話す才女で、30歳くらいまでずっと学生だった。現在はある大学の言語学の教授。

もう一人は何度かこの場面にも登場している。妻叔父のガールフレンドC。

キングギドラは柔軟な思考の持ち主で、ヒトの話をよく聞くし、朗らかで、けっこう面白い。だから、スイス人らしくない、と言われる。

一方、Cとの会話は以下のとおり、

「スイス生活はどう?」

「まあ、乾いているかな。カゼひきやすいし、乾燥肌になる。やっぱ大陸だね」

「ノンノン、ジュネーブはリウマチのヒトに悪いと言われるほど湿度が高いのよ」

「でも、1時間以内にタオルは乾くし、・・英国では一日掛けても乾かないよ。要は比較の問題かな。ここは冬の東京みたいに乾いているよ」

「ノンノン、東京はモンスーンでしょ。シンガポールよりも暑くなって、湿度も高いでしょ」

「それは夏の話。西高東低と言って・・・」

「ノンノン、日本は冬でもウェットよ。私行ったことあるもの。」

「僕は住んでいたことがあるけどね」

なんだろうね。この「張り合う」構造? ヒトの話に聞く耳持たん構造? Cとのやり取りを在ジュネーブの長い人たちに話すと、典型的スイス人だと言われた。

「どういう点が?」と聞くと、「つまらない突っ込みをするところさ」

何故ジョークにもならない、つまらない突っ込みをするのか。やっぱフランス人とも違う。なんだかドイツっぽい。スイスの1/4はフランス語圏だが、文化圏はまた別にあるような気がする。

因みにCとキングギドラは博士課程を終了しているほどの学歴の持ち主。こういう女性がスイスでは一般的だと勝手に思い込んでいたが、そうでもないらしい。スイスの各カントン政府は、女性の社会進出に対してあまり寛容ではないとか、積極的ではないという話も聞く。

実のところ、まだ接点が少ないのでよく判らない。出来るだけ店の店員とも話してみるが、英語の話せない連中はかなり多いからなあ。

拙が現在の英語と同じレベルでフランス語会話出来るようになるとしたら、たぶん4年後。つまり、もうフランス語は不要のとき。学習のモチベーションが上がるかってぇの。仕事忙しくてフランス語なんて・・・。



そうそう、もうひとつ備忘録。今日はジュネーブ・コルナヴァン駅近くのスーパーミグロの建物上階で火事があった。その地下駐車場に車を止めて、和食スーパー宮居で買い物をして戻ると、ビル内の人たちが避難を開始していた。ミグロでも買い物しようとしていたのに、入れそうもないどころか、フランス語で避難勧告のアナウンスが駐車場内に流れる。(こういうときは、正直フランス語を学ぼうかなという邪心が過ぎる)駐車場の出口バーも開場したままになっている。駐車料金払わなくていいの?ラッキーと思いきや、最初の1時間はどーせ無料だった。

火事はボヤで済んだ模様。それにしても火事多いな、ジュネーブ。もう何回も消火活動を見ている。原因はほとんどタバコの火の不始末だそうな。

拙は吸わんもんね。吸うのなら美女の口にしたい。それは異性関係の不始末。お粗末。


 

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