とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
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15年前にロンドンで購入した裏生地の厚手なトレンチコート。
これがやたらと暖かいので、ロンドン時代には数回しか着たことがなかった。
東京時代には着用経験皆無。たとえ雪の日でもこのコートは暑すぎる。
東京では真冬でも背広やジャケットだけで充分だった。
体脂肪は18%未満なので、肥満ゆえの暑がりではない。
生来の暑がりとしては失敗した買い物と思いつつ、安くはなかったので、捨てられずにいた。
温暖化については、95年ごろからその説を耳にしていたが、小氷河期がいつ来てもおかしくないという太陽の黒点運動のことも天文学者の友人から聞いていたので、そこまで寒くなればこのコートも必要になるだろうと思っていた。
ところが、温暖化が進んでいても、ジュネーブはロンドンよりも寒かった。
通勤は徒歩で30分あまり。レマン湖に向かって坂を下るのだが、それでも汗ばむくらいの運動量だから、スピードもそれなりである。
11月まではそれなりに暖かくなったり、寒くなったりを繰り返し、ハーフコートを着たり、着なかったり。
しかし、先週はハーフコートでも太刀打ちできないほどの寒さを感じた。
「痛い」ほどの寒さなのである。
大嫌いなネクタイの上に、最大に嫌いなマフラーをつけて、ティラミス山を臨みながら丘の上の稜線を歩くと、レマン湖から吹き上げる風が足元からズボンの内側通り抜けて身体は凍りつく。
唇が一気に乾く。
寒いだけではなく、この乾燥は油断大敵。
昼食に出るときも、徒歩5分以内に飯処に行こうにもコート着用。
食事は決まって、汁物。スープもの。
まだ、冬至前。これからまだ寒くなるジュネーブであった。
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