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根元から折れた歯はやはりNHS製。
歯医者はプライベートにしなければならないのだろうか?でも、この治療を受けたとき、歯医者は「僕もこれと同じ治療を受けたよ」と言って、彼の臭い口に指をねじ込んで開いて見せた。「ああ、なるほどね」と思って、そのまま治療を受けることにしたのは昨年7月末。
と、言うことはパーマネントと言われた治療は僅か6ヶ月しか持たなかったわけで、パーマネントの意味が判らなくなる。もしかしたら、拙の寿命は歯医者によって「あと半年の命です」と診断されていたのかもしれない。でも、何を根拠に????
さて、そろそろ始動再開。
スイスならではのことどもをなんとか書き溜めて行きたいと思う。
文章の売れない時代ではあるが、「ワイン日記」「路線バス日記」「裏道日記」「お粗クジ日記」などなど時間の許す限りやって行きたい。
17日のブログが書けなかった理由は外泊。
PCを持っていける状況でもなく、仕事できる状況でもなく。
くたくたになって帰宅したのはつい先ほど。スイス時間の18日20時。
それまでの経過は今後物語り風にして認めてみようかな、と思うのも、表題の通りA5サイズのノートにこの2日間のことを時系列に書いていっただけで20ページにもなったから。その間にエッセイの仕事も4つほどこなした。って書くのが速いと自慢しているだけ。
くたくたの駄目押しはジュネーブ駅から拙宅の最寄り駅までの電車中のこと。
スイスの都市では1時間使い放題のチケットが220円(から300円)で購入できる。でも、この1時間を越して使っていると罰金8000円を払わねばならならない。
拙は昨晩からの出先より、そのチケットで帰宅途中、生理的な現象に2度も見舞われ、ただでさえ難しい「欧州トイレ探しの旅」に変わってしまう事態となった。その都度、時間と金を掛け、電車に乗り込むと検察隊がやって来た。
で、拙のチケットを見ると、なんとあと5分で期限切れになるところ。しかし、その地点から拙宅の最寄り駅までは3分くらいで着くはず。それに少しくらいオーバーしたって大目に見てくれるだろうと思っていた。
「切符を拝見」
「どうぞ」
「う~んん、今何時だぁ?」
と時計を見やる検察係。
「大丈夫な筈だけどね」
「いんやぁ、どこまで行くんだ」
「OX△だよ」
「ふん、ぎりぎりじゃないか」
「なんだよ、その言い方は。ギリギリでも1時間以内ならいいんだろ。こちらにはギリギリになってしまった事情もあるんだし」
「いやね、スイスでは事情はともあれ、1分でも過ぎたら罰金を頂くよ」
「なんだよ。Compassionateという人道的な対応が出来るのもスイスなんじゃないの?そんなことを言うと、赤十字の名が泣くぜ」
小柄で黒人の検察係は突如フランス語で喚き始めて、後ろから同僚が来ると次の乗客へと向かう。その両手は小刻みに震えていた。そんなに怒ることかな。
隣の席に座っていたスイス人がその後、拙に英語で耳打ち。
「スイス人はルールを主張したら最後、テコでも動かないんだよ」
「え、あんたもそうなのか?」
英国人ならここで笑うが、こいつは拙を睨みつけて目を新聞に戻した。
拙は心の中でつぶやく。
「アホか、勝手にやってろ」
スイス人、ことのほか杓子定規であります。
昨日の続きを書こうと思いましたが、ちょと寄り道。
火曜日の昼に退院して、ゾウキンのようにくたばっていましたが、
水曜日は朝から雑務に追われ、夜は食事を済ませるとジュネーブ市内のUKパブに行きました。
拙の持病はお小水をたくさん出すことで治ることもあるからと、
スイスや英国の医者はビールを勧めるのです。
だから、ということで行ったのではありません。
拙宅にはまだテレビのデコーダがあないので、
本当はスイスと墺太利で共同開催される
ユーロ2008のEリーグの決定戦を観に行ったのです。
パブには20基以上の大画面が置かれ、
英国人とクロアチア人とでごった返していました。
クロアチアは既にクオリファイされておりますが、
イングランドはその2番目の座を得るために、
最低で引き分けが望まれます。
イングランドが勝てば、英国から30万人の観戦者が来るという試算があり、
その受け入れ準備は英国外務省と領事部門との間で進められていました。
しかし、結果はご存知のとおりであります。
前半は元代表イアン・ライトの養子ショーンがよくやっていましたが、
キーパーのポカで2点を献上。
以下、イアン・ライトの説明です。
http://en.wikipedia.org/wiki/Ian_Wright
試合中、英国のわが息子から時々テキストが届きます。
「ショーンはタイミングが早過ぎる」「惜しい」
サッカー選手でもある息子の友人にはステイシーというイアン・ライトの末っ子が居ます。自宅に招かれることもあるので、ショーンとも面識があるとのこと。身びいきになるのも無理からぬことです。
後半になると、ショーンに代わってベッキャムが投入されました。
後半のイングランドは動きが盛り返しました。同点に追いつきます。
不思議だったのは既にクオリファイされているクロアチアのプレー。
なんで、あんなにたくさんのファールをするんですかね。
一説に拠ると、
クロアチアの選手はたくさんイングランドでプレーしているので、
対戦相手として英国はもっともやり難いチームなのだそうです。
イングランドがユーロ杯に参加すると、
クロアチアはさらに研究されることになり、
カップ戦では強敵になりうるので、
ここでやっつけておきたい、ということ。
パブの中は英人とクロアチア人とが一緒になって観戦していましたが、
お互い応援が露骨でした。
最後の10分間になると、
Hold it と英語で言わなくても良いのに、
クロアチア人が味方チームを応援します。
それを見咎める英人を見て、
「ケンカすんなよ」と言えば、焚きつけるようなものです。
何事も始まらないうちに、パブから出ました。
妻は言いました。
「残念だけど、良かった」
30万人も英人が来れば、なにかと悶着が起こるわけです。
そうすると、拙もちょと大変なんです。
最近の外国人たちはマナーが悪いそうですから。
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