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とりあえずジュネーブをうろうろしてます。
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これは歳時記でもあり、スイスでもあり、ウマイものでもあり、カテゴリに困る。

今は収穫真近いワイン畑、基いブドウ畑。



この赤ブドウの銘柄はギャメイ。スイスでは80%近くがコレだそうだが、赤のうちの80%か全体の80%かは不明。でも、赤の80%と思われ。



これはシャスラ。フランスではワインにならないのに、スイスでは繊細な味を出す。たぶん、土質の違いと言うのが一般的な見解。



ブドウだけじゃありませんで、これは地を向いた向日葵。 それでは「向地葵」。なんて読むんだ?




スイスのワイン鉄道が走る。赤字路線ではないのかいな?



ワイン畑の散歩をしていると、堅牢な城が、シャトーが・・・。



近くで見ると、やはり豪壮な建築。15世紀にイタリアのメディチ家が建てたものらしいが、それにしてはメンテが行き届いている。 公共の建物かと思ったが、そうではないらしい。勝手口にはprive(プライベート)の文字。

って、個人住宅?!




そんなシャトーを後に、現実味のあるものを見つける。ほんの20年前まではこんなものでブドウ汁を絞っていた。



それぞれのブドウの木にはスポンサーがついていて、収穫に応じて還金されるシステム。



水の枯渇を訴える象。 この辺りは案山子で有名な地域。こういった人型があちこちに散在。



これは本物のドンキー。



案山子ミュージカルの広告。


ブリキ製の案山子。



街の案山子。

各家庭の庭先にいろんな案山子が見られる。

帰宅して、シャトーのある村、Vufflensを調べてみると、ここにはマイケル・シューマッハの家があると書かれていた。さて、あのシャトーのオーナーは? この村には他に大きな家はないし。

レーサーはスイスが好きだなあ。ホンダの闘う係長と言われた人物もスイス在だし。


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以前、プールで盗難に遭って以来、リュックを買い換えた。今回はPCも中に入れられて、様々な防犯の工夫も施された上物だが、見かけはそれほどでもない。見かけが良すぎては防犯の足しにもならんだろうし。

 

ところで、ジュネーブではリュックサックを持って入れないところが多い。「ロッカーに入れろ」というところは多いものの、受付カウンターにタグなしで預けるところとか、入り口の壁掛けに掛けておけ、というとんでもないところがある。しかも、盗まれても彼らには責任がない。

 

財布やら電子製品やらを服のポケットに押し込んで買い物やら拝観やら…とても心地悪い。

 

なぜ、そんなにリュックが冷遇されるのか?係員に聞いてみたところで埒が明かない。フランス系スイス人の特徴かもしれないが、理由の説明を求めても、「ルールですから」

 

「いや、ルールであることは判っているんだけどね。他のバッグが良くても、リュックがいけないのは何故?」

 

「判りません。ルールですから…」

 

この応答はどこかの国に似ている。

 

スイス人と日本人はとても似ている。

 

でも、日本人は議論が成り立たない。スイス人とは議論が可能だ。

 

 

先日は、スーパーのレジ係りに支払いの時に「リュックの中を見せろ」と言われた。

 

「なんで、プライバシーをアンタに見せなあかん。それに随分と無礼だしな。ここで見せないと言ったらどうなる?いや、むしろ私がマネージャと話したい」

 

と拙は急いでいるのも忘れて、呼び出してもらった。

 

マネージャ曰く、「それはレジ係の業務のひとつです」

 

「え、他人のプライバシーを見ることがか?」

 

「いえ、見せてもらうだけです」

 

「見せないとどうなる?」

 

「権限を持つセキュリティガードか警察を呼びます」

 

「で、私のリュックに何もない場合、君らが私のプライバシーを侵したことについてはどのような責任を取る?」

 

「え、それで終りなのでは?だって、アナタは無実を証明したのですから」

 

開いた口が塞がらん。

 

ジュネーブでは誰もが誰をも疑って掛かることがシステムになっている。それは拙が日本人であろうと、身なりがちゃんとしていようと、リュックを持っていたら容赦しないらしい。

 

で、最後はどうしたかって?

 

もちろん、リュックの中身を見せないで、支払いだけ済ませた。英語でそのシステムのバカらしさを散々批判すると、マネージャは「もういい」と手を振って行ってしまったのだった。でも、疑われた拙がなぜ議論を吹っかけたかということは、彼らは最後まで理解しなかっただろうな。彼ら自身も疑われても当然の世界に居るから。それだけの違いなんだろう。


 


朝8時に出発。

フランスのFerney市場に向かう。

拙宅から車で10分。

今回は数週間ぶり。

涼しく(寒く)なって来たので、旬も変わる。

魚、野菜、果物はこれからの季節が一番と言われる。

市場に目立つのはキノコ。

Chanterellesが人気種。

土曜日の晩御飯は、

このキノコをガーリックで炒めて付け合せにし、

鴨肉を焼いて、その上にフォアグラの代用品を乗せたらウマイだろうなあ、と思い巡らしていた。

ところが、その代用品となるアンコウの肝がどの魚屋にもない。

フォアグラは不当に太らされた鴨の不健康な食べ物だが、アンキモは健康なアンコウの肝だ。

調理の仕方ではアンキモの方が数段ウマイくらいだ。

しかし、そのアンキモは見えない。そして、鯵が新鮮に見える。

この季節に痩せているのは気になるが、身が締まっている。

予定変更で、鯵を購入。

そして、本日の発見種Licheも購入。

見たところブリの稚魚(ワカシとかツバスとか?)にも見える。

「生食化?」と聞けば、「有為!」と応える。

なんだ、日本語話せるじゃん。

さておき、帰宅して3種の魚を捌く。

大トロははずれ。たぶん、小ぶりのマグロだったんだろうな。

鯵は普通。でも、身が柔らかすぎる。

これではタタキには出来ないので、本邦初公開のメニューに挑戦。

ゴマだれの鯵丼。

濃いダシ汁にタヒ二といわれるゴマペーストを混ぜたものを鯵刺身に和えて白飯の上に。

「美味い、美味すぎるぅ」 とは、どこかのまんじゅうのパッケージか。

LIcheも同じ味付けをしてみると、こちらはコリコリとした食感があって、味わいも違える。

そして、もちろん美味い。

あー、ここスイスだよね。

ま、日本だったらこんなに包丁を素材に使うこともないけどなね。






昨日はJeune Genevoisという日、つまりジュネーブ断食祭という祭日だった。

おとといの夜になってから知ったので、ひとりで状況判断が出来ずに周囲の空気も読めなかった。

そんなこととも知らずに、その前日は買い物に行かなかったので、冷蔵庫の中は空っぽ。

拙宅の場合はビールもない。

あるのは妻が大量に拵えたチャツネだけ。

でも、ジュネーブは狭い。

フランス国境やヴォー州などの州境まで行けば、スーパーはいくらでもある。

普段の買い物よりも5分行程が長引くだけだ。

フランスのスーパーではプルーンやアプリコットのタルトが大量に売られている。

しかも、皆どんどん買っていく。

英語を話す家族を見つけたので、インタビュー。

「断食の期間でもプルーンは食べてもいいんですよ」

と応えてくれたメリケン人はCERNの科学者だった。

よせばいいのに、拙は聞いてみた。

「そんなに食べると、お腹が張りませんか」

「ウチはベジタリアンだから臭くありませんよ」

とその家族と合笑!

拙も桃系、杏系の果物が大好きなので、巨大な桃を厳選して購入。でも、日本の白桃に勝る桃はない。

このとき、ふとしたことを思い出す。

(いつも傷のない桃を厳選しているのに、帰宅すると必ず1個はダメになっている)

もしや、と思ってレジ係の様子を観察。

やはり、手際が荒っぽい。悪く言えば、ガサツだ。良く言っても、大らかだ。

「桃、投げんなよ」

とフランス語ではなんと言えば良いのだろう、と考えながら・・・思いつかない。

あ、次は桃の番だ。

とっさに出た言葉は、attentif!

これしか知らない。

意味は通じたようだ。でも、無視された。

英語で文句を言うと、両手を挙げられた。

「何が問題なの?」ってか。

桃の傷を見せるとno problemと自信満々の発言。

意味判ってないなこの店員。

こういう店員はブラックホールの餌食にして差し上げたい。

CERNもすぐそこだし、高速加速器も回っているし。




拙の所属する野球チームは、欧州原子核共同機構であるが、拙自身は宇宙誕生の解明はしていない。

どうやったら球が遠くに飛ばせるかということは考えていても、陽子を高速で飛ばして衝突させることで、宇宙の成り立ちを解明するのは、科学者に任せるしかない。

昨日から円周27キロメートルのスイスとフランスにまたがった地域で、LHCと呼ばれる高速加速器を使って、その陽子同士を衝突させる実験が始まっている。

ちょっと前まで、ジュネーブのある報道機関は「世界の終わり」として大きく取り上げたていた。

LHCが稼動すると、陽子ビームの衝突が引き起こす小さなブラックホールが成長しながら周囲の物質を吸い込み、地球全体が飲み込まれてしまう。といった理論を展開している物理学者がいたが、ホーキンス博士がそんなことはありえん、と言ったことでこの騒動は鎮静化した。同じ物理学者でもこの認識の違いは何なのだろうか。

たとえブラックホールが一時的に出来たとしても、その強大なエネルギーをどこから吸収すると言うのか? ブラックホール自体を維持するエネルギーの存在が問題になる筈ではないか。

ともあれ、加速器は回っっている。我々はこうして生きている。

昨日は、CERNの物理学者とベトナム料理を食べた。

あれは異次元の味だったのか、とても美味かった。

今日はジュネーブ人の断食の日らしいが、正式名称を聞いても発音できない。

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